中学3年生以下の「ポニージャパン」が2回戦進出、特別ルールで中国第3を破る

日本先発の佐々木悠晴は中国第3打線を直球で押した(撮影・久我悟)

<ポニーリーグ・アジアパシフィックゾーンチャンピオンシップ・U-14ポニーの部、U-18パロミノの部>◇27日◇福島・ポニーリーグNARAHA STADIUM◇決勝トーナメント1回戦

ワールドシリーズ出場を目指し、中学3年生以下で編成された日本代表「ポニージャパン」が18-0で中国第3を破り、2回戦に進出した。

ポニーリーグは米国を本拠地に、世界各国や地域に少年野球の普及を目指している。野球途上国の多いアジア圏も同様で、今大会の出場チームの中には、野球を通じた国際交流を主目的に参加している場合もある。それにあてはまるのがこの日、日本代表が対戦した中国第3代表「青島シャークス」だった。シャークスは中国山東省青島市のチームで、4年ぶりにAP大会が開催されるのにあたり、U-16コルトの部とU-14ポニーの部にチーム派遣を希望。ポニーの部は8~14歳の選手で編成された。野球を始めたばかりの選手が多く、試合の経験も少なかった。

予選トーナメントを終えた時点で、実力差の大きさは明らかだった。場合によっては、炎天下で相手の攻撃が終わらないことも懸念された。そこで、連盟が「アジアパシフィックゾーン特別ルール」として、1回で3得点すれば交代する14歳以下の特別ルールを提案。野球途上国の多いアジア圏では、大差の試合も多いことから、4年前に連盟が設けたルールで、コロナ禍を経て、今回初めて適用された。

中国第3側も了解して、試合が始まった。日本の投手は120キロ前後の直球を次々投げ込み三振を奪った。中国選手にとって初めて見るスピードだったが、逃げようとせず、積極的に手を出し続けた。日本の打者も戸惑い気味にボールにも手を出していったが、フライが上がればほぼヒットになる状態で、毎回3点を奪っては交代。10歳の左腕ハオ投手から三振する場面もあったが、6回裏まできれいに3点を並べた。

決勝トーナメントはコールドの規定のない。大差はついたが、小気味よく最終回の7回まで2時間弱で終えた。1つのストライク、1つのアウト、1本のヒット、1点を目指す選手の情熱を、日本選手が胸を貸す形で受け止めた。

ポニーリーグだけでなく、野球の国際化を進める上で、レベル差のある試合は、どの大会でも増えていくだろう。日本の高校、中学、学童野球に目を転じても、人気チームにばかり選手が集まり、チーム力に大きな格差が生まれている。それでも、野球少年は同じグラウンドで相対する。極端な例だと思われるだろうが、打って、守って、走る、野球の楽しさを、どのチームも経験できる「特別ルール」は、今後の野球振興の参考になると思った。【久我悟】

【27日の日本の結果】

▽ポニーの部決勝トーナメント1回戦

日本 18-0 中国第3

▽パロミノの部決勝トーナメント1回戦

日本 2-1 フィリピン