【阪神】陥落2日で首位再奪取、頼れる4番大山悠輔とどめ9号 14戦ぶり2ケタ得点

阪神対中日 トラッキーと記念撮影をする左から大山、前川、木浪(撮影・上田博志)

<阪神11-3中日>◇27日◇甲子園

阪神が首位陥落からわずか2日後、首位再奪取に成功した。中日戦(甲子園)に快勝し、今季ワーストだった連敗を「5」で止めた。0-0の3回裏に1番近本光司外野手(28)の犠飛で先制し、2番中野拓夢内野手(26)、前川右京外野手(20)の連続適時打で加点。さらに4番大山悠輔内野手(28)が9号2ランを決め、この回5得点で重苦しい空気を吹き飛ばした。中盤以降も攻撃の手を緩めず、14試合ぶりの2桁得点。虎が息を吹き返した。

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4番大山が完璧なフォロースルーを決める。大飛球が夜空に打ち上がった瞬間、重苦しい連敗ムードが完全に吹き飛んだ。

3点を先制して迎えた3回2死一塁、カウント2-1。中日柳の143キロ直球を寸分狂わず強振した。

「1点でも多くというところは常に頭にある。(3点で終わらずに)追加点を取れたのが良かった」

「入ってくれ」と祈った打球は左翼席にも大挙した虎党のもとへ飛び込んだ。

前カードの首位攻防DeNA3連戦でまさかの3連敗。最大6・5あったゲーム差をひっくり返され、25日には5月12日以来44日ぶりに首位の座を明け渡した。今季ワースト5連敗のまま甲子園に帰り、流れを変えたい一戦。主砲のバットが再び首位を引き戻した。

「チーム一丸となって、勝った勝利だと思います」

6回にも適時打を放ち、4打数2安打3打点。2カード連続、23日DeNA戦以来となるアーチで連続安打も6試合に伸ばした。これでチーム断トツの44打点目を記録し、得点圏打率は3割3分9厘。やはり苦境で頼れる男だ。

開幕以降、不動の4番として打線をけん引している。この日も3番に座る前川に対し「右京が思い切ってやれるためには、僕がしっかりしないといけない」と責任感を口にした。背中で後輩を引っ張る主砲。会話の中心にあるのはいつも「野球」ばかりだ。「今度あのトレーニングを取り入れようか」「これは野球につながるかな」。そんな会話が大半の日常生活を送っている。

オフの自主トレをともにした小野寺が今季初昇格した際も「このピッチャーは真っすぐ捨てるなよ」など、試合中にも助言を欠かさなかった。「僕は大山さんの背中を見てやるだけだと思っています」と小野寺。その一挙手一投足が今、チームの礎となっている。

0・5ゲーム差だった首位DeNAが広島に敗れ、チームは首位陥落からわずか2日後に首位再奪取。それでも岡田監督は「まだ半分以上残ってるんでね。そんなのまだまだ」と意に介さない。大山も「反省すべき点はたくさんある」と力を込めた。12安打11得点を記録しても地に足をつける虎。落ち着いて息を吹き返した。【波部俊之介】

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