<阪神8-0中日>◇29日◇甲子園
阪神村上頌樹投手(24)が「三度目の正直」で甲子園初星をつかんだ。7回5安打無失点の好投。5月30日西武戦(ベルーナドーム)以来、約1カ月ぶりの6勝目を挙げた。
今季3度目となる聖地での先発。2回までパーフェクト投球、4連続三振など抜群の立ち上がりだった。140キロ台中盤から後半の直球、フォーク、スライダー、カーブ交え、中日打線に的を絞らせなかった。規定投球回に再度到達し、防御率1・58は同僚大竹に次ぐリーグ2位だ。
正念場は最後にやってきた。7回。四球と安打で2死満塁のピンチをつくった。後藤に対し、フルカウント。ここで、甲子園には自然発生的に拍手が起こった。右腕を後押しするように、虎党が声援を送ってくれた。ちょうど、この日の100球目。最後は149キロ真っすぐで二ゴロに仕留めた。グラブをたたくと、右こぶしを何度も握る。また聖地には大きな拍手が起こった。
交流戦後の先発ローテーション再編に伴い、中15日で臨んだマウンド。体力はバッチリ回復していた。「しっかり休ませてもらったので、チームのために投げたいと思っています」。終盤も球威は落ちなかった。
智弁学園3年春のセンバツ優勝投手。一方で、夏は2回戦で敗退した。鳴門(徳島)に敗れた直後、帰りのバスでは爆睡。悔しさも忘れるほど、力を出し切っていた。酸いも甘いも教えてくれた場所。村上にとって原点ともいえる甲子園で、タテジマのユニホームでつかんだ1勝は格別だ。
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