<西武1-3ソフトバンク>◇30日◇ベルーナドーム
ソフトバンク有原航平投手(30)が鬼門を突破し、無傷の3勝目を挙げた。敵地での西武戦に先発し、8回2安打1失点。西武戦での勝利は3年ぶりで、ベルーナドームに限ればプロ1年目の15年8月13日以来、実に2878日ぶりの勝利。同球場は通算5試合で防御率9・35と苦手にしていたが、メジャー経験を経て克服。チームは3連勝で貯金は今季最多「12」。首位オリックスを0・5差で追走する。
◇ ◇ ◇
有原が約8年ぶりに所沢で勝った。プロ1年目だった15年8月13日以来、2878日ぶりにベルーナドームで勝利。前回の勝利時は「西武プリンスドーム」という名称だった。「ここでは本当にいつも打たれていたので、今日はちょっとうれしいなと」。蒸し暑さの残る午後9時半ごろだったが、白星を手にして一転、すがすがしい汗を拭った。
鬼門中の鬼門だった。日本ハム時代はベルーナドームで5試合に先発し、1勝3敗、防御率9・35。クオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以内)は1度しか達成していなかった。「(マウンドが)低い感じがするというか。自分が思っているよりボールが高めにいく。それでいつも長打を打たれているイメージがあった」。脳裏には苦い経験ばかり残るが「今日はいいピッチングができたので、次はそういう気持ちがなく臨めるかな」。メジャー経験を経て鬼門を克服。8回2安打1失点で無傷の3勝目を挙げ、3年ぶりの西武戦勝利だ。
最初にして最大のピンチは、最高の結果で終わらせた。0-0の1回に1死満塁を背負う。迎えるは歴代最多22本の満塁弾を放っている5番中村。「思い切り腕を振って。ちょっと抜けたんですけどそれがいいところ、インコースにいったので」。2球目。米レンジャーズ時代に磨いたカットボールで遊ゴロ併殺打に仕留めた。「ラッキーというか。良かったなと」。おかわり君斬りで踏ん張った。
チームは3連勝で貯金は今季最多「12」。首位オリックスも勝ったが、0・5差で離されない。投のヒーローに藤本博史監督(59)も「本当に一番頼りになっているんじゃないかな。長いイニングもいける」と称賛。4戦3勝、防御率0・94の右腕は、すっかり先発陣の柱だ。【只松憲】