【阪神】加治屋蓮「1発で終わらせて申し訳ないです」サヨナラ負けで悪夢の6月ともサヨナラだ

巨人対阪神 9回裏巨人1死一、二塁、大城卓三を併殺に仕留めてピンチを脱し、喜ぶ西純(手前)らを見つめる岡田監督(撮影・浅見桂子)

<巨人2-1阪神>◇30日◇東京ドーム

阪神が今季2度目のサヨナラ負けで2連勝を逃した。

1--1で迎えた延長10回2死、4番手の加治屋蓮投手(31)が巨人の代打岸田に右越えソロを浴びた。2位DeNAとの1・5ゲーム差は変わらずも、3位広島が2ゲーム差、4位巨人も4・5ゲーム差と迫る。シーズンを快調に滑り出した岡田虎だが、6月は8勝14敗1分けの借金6。さあ、7月からはツキも変わる。悪夢の1カ月とはサヨナラだ。

  ◇  ◇  ◇

歓声と悲鳴が交錯した。延長10回のマウンドに上がった加治屋が2死を奪い、打席にはプロ6年間で通算1本塁打の代打岸田。1ボールからの2球目だった。外角へのカットボールを逆方向にはじき飛ばされ、打球は右翼スタンドの最前列へ。巨人戦では11年高橋由伸に食らって以来、12年ぶりの代打サヨナラ被弾…。岡田監督は「安心したんか、なんか知らんけどなあ。前の2人にはあんだけ低く低くいってんのに。そういうことやろうなあ」と頭を抱えた。

打線は初回の近本の先頭打者弾で好発進を決めたが、結果的に得点はソロ1発に終わった。今季すでに8勝の戸郷に8回までで8安打を浴びせ4度の得点機をつくったが、決定打が出なかった。指揮官は「あと1本な。やっぱり最後、低めボールをな、フォーク、スライダーを振るからな。あれを辛抱、もう1つ辛抱したら」と、つながりを欠いた打線を指摘した。

同点の8回には1死から糸原が中前打でつなぎ、代走に熊谷を送った。勝負どころで打席に立った梅野がバスターエンドランを試みたが、打球は一塁手中田翔のグラブに吸い込まれ、スタートを切っていた熊谷も戻れず無念のゲッツー。チャンスが消滅した。指揮官も「まあそれはしょうがない、それは」と、責めることはなかった。

2点目を奪うことはできなかったが、好投手相手に粘った打線に「ええピッチャーやからそんなに打撃も悪いことないと思うよ。8本、打ってるんやろ? 最後の詰めやっていう。セカンドにランナーいった時に」と説明。「ええピッチャーにそんな打たれへんって。点取れへんって」と冷静に振り返った。

苦しんだ1カ月間を象徴するような6月最後のゲームだった。6月は8勝14敗1分けと大きく負け越した形となり、「あんまりええ月やなかったよな、そら」とぼやいた。2位DeNAも敗れたためゲーム差は1・5のままだが、気づけば3位広島も2ゲーム差まで接近してきた。7月こそは、岡田虎の強さを再び示す31日間にする。【古財稜明】

 

▼阪神のサヨナラ負けは、6月8日楽天戦で湯浅が小深田に逆転本塁打を打たれて以来、今季2度目。

▼巨人戦のサヨナラ負けは、15年9月23日に呉昇桓が寺内に中前打を許して以来、8年ぶり。サヨナラ本塁打は、13年8月29日に松田が長野に打たれて以来、10年ぶり。代打サヨナラ本塁打となると、11年10月12日に榎田が高橋由に打たれて以来、12年ぶりとなった。

▽阪神加治屋(延長10回2死から岸田にサヨナラ弾を許し)「ここまでみんなが頑張ってつないでくれていたので、1発で終わらせて申し訳ないです」

▽阪神桐敷(先発で5回まで3安打無失点と好投も6回に3安打を許し、自責は1ながら3失点)「追い込んでからのボールが何球か納得いかないボールがあったので、そこがまだまだ。先発なら6、7回の、球数が100球近くなるときにどれだけ丁寧に突けるか。それが次回の課題です」

▽阪神高寺(同点に追いつかれた直後の9回裏にサヨナラ2ラン)「(球場が)甲子園だったので、よりうれしい。甲子園でのホームランは初めてです」

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