<巨人0-3阪神>◇1日◇東京ドーム
悪夢のサヨナラ負けから一夜、阪神が投打の柱の活躍で7月白星発進を決めた。先発伊藤将司投手(27)が7回4安打無失点で約1カ月半ぶりの3勝目。自身巨人戦5連勝を決め、チームも巨人先発菅野に3連勝となった。4回に4番大山悠輔内野手(28)が10号ソロで先制し、これが決勝点。サヨナラ負けの次戦は6連勝。雨降って地を固めた虎が、首位をがっちりキープした。
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ヒーローインタビューを終えた伊藤将が、息を吐くように静かに本音をこぼした。「ホッとしてます」。7回4安打無失点。5月18日の中日戦以来、約1カ月半ぶりの白星で自身巨人戦5連勝を決めた。それも、菅野に投げ勝ってつかんだ今季3勝目だ。「自信にもなります」。今度は声のトーンを上げた。
「いい感覚」と自信を持って直球を投げ込んだ。4回2死一、三塁ではウォーカーを145キロで右飛。6回2死二塁では144キロで4番岡本和を中飛に仕留めた。「菅野さんもいいピッチャーなので、ロースコアになると思っていた」。巨人戦では46イニング連続で適時安打を許さず、キラーぶりを発揮した。
勝ち星から遠ざかる日々の中、千葉・横芝光町の実家に住む父正宏さん(53)は、試合のたびにLINEを送ってくれた。
「負けても勝っても、規定投球回と防御率を見とけばええ」
援護点の有無に左右される勝ち負けは自分でコントロールできない。やるべきことをやれば、結果はついてくる-。そんな教えだった。
プロ1年目の21年。5月8日DeNA戦で無傷の3勝目を挙げてから3連敗した時も「変化球の時に腕の振りが緩くなってないか?」と、幼少期からプレーする姿を知っているからこそのアドバイスを送ってくれた。今も地元の少年野球チームでコーチを務める父の眼力は衰えていない。返信はだいたい「OK!」だけで多くは返さない。マウンドで躍動する姿が何よりの恩返しになると信じ、腕を振るだけだった。
父の教え通りにイニングイーターとしてフル回転。4試合連続7回を消化し、左肩違和感で開幕1カ月を出遅れた男が規定投球回に迫ってきた。サヨナラ負けのショックを振り払う1勝に「ここから勝ち星を増やせたら」。背番号27が再加速する。【中野椋】
▽阪神岡田監督(伊藤将について)「前回も援護点なかったし、その前も9回にやられた部分があったんで、今日は何とか伊藤に勝たしてやろうと。これはもう、今日は野手のミーティングの時でも『今日点取ってやる』というのは言っていた。なかなか点取れなかったけど、伊藤も我慢強く投げていた」
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