<西武3-9ソフトバンク>◇2日◇ベルーナドーム
ソフトバンクが西武に逆転勝ちし、開幕ダッシュ以来の5連勝で7日ぶりに首位へ浮上した。リードオフマン中村晃外野手(33)は今季2度目の4安打、5度の出塁で、14安打9得点の打線をけん引した。5試合全て逆転勝ちという粘り強さを示し、5月3日には0となった貯金を2年目の藤本政権では最多の14まで増やした。
◇ ◇ ◇
2-3の5回。2打席連続安打の中村晃が先頭で四球を選ぶと、今宮と近藤の連打で無死満塁へとつながった。その後、柳田の内野安打で同点、柳町の内野ゴロで逆転した。クールな打撃職人は「状態は良かったり、悪かったり。今日は1打席目にヒットが出たので乗っていけた」と淡々。不動のリードオフマンが14安打9得点の快勝と、1週間ぶりの首位へと導いた。
開幕時以来、約3カ月ぶりの5連勝で、今回は全てが逆転勝ちだ。中村晃は「逆転して勝てていることが多いので、展開的にも先に点を取られてもいけるという雰囲気がある。いいことかなと思います」とチームの反発力に手応えを見せた。自身は今季2度目の4安打で、リーグトップの安打を83に伸ばし、打率を約1カ月ぶりに3割に乗せた。
前夜1日の4時間37分に及んだ激闘と暑さを考慮し、試合前は打撃練習が免除となった。それでも中村晃は志願して振り込んだ。「いつも通り入れればいいなと思ったので、普通に練習しました」。プロ16年で固めた準備を貫き、勝利に貢献した。
チームは5月3日に敗れ、1度は貯金を全てはきだした。「貯金がなくなりましたわ…」。当時はうつむいてボヤいていた藤本監督だったが、これで就任2年目で最多の14とした。2カ月でのV字回復にも、指揮官は「まだまだ先が長い。あまり考えないでおきます」と表情を崩さなかった。
昨年10月1日に優勝マジック1で迎えながら延長戦でサヨナラ負けした因縁のベルーナドームで、今季3度目の同一カード3連勝。悪夢も振り払い、4日からはペイペイドームで日本ハムと3連戦に臨む。本拠地で一気に首位固めに入る。【只松憲】