<広島9-1阪神>◇4日◇マツダスタジアム
虎に今季最大級の激震が走った。阪神は4日、近本光司外野手(28)の出場選手登録を「右肋骨(ろっこつ)骨折」のため抹消した。岡田彰布監督(65)は全治期間について明言を避け、長期離脱の可能性も出てきた。選手会長を失ったチームは敵地で直接対決に完敗し、3位広島に2・5ゲーム差まで迫られた。指揮官は2軍調整していた佐藤輝明内野手(24)の緊急昇格、3回6失点と苦しんだ西勇輝投手(32)の2軍再調整を決断。チーム一丸で苦境を乗り切る。
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首位を走る阪神が、近本の離脱で揺れた。2日巨人戦の7回、左腕高梨から右脇腹に死球を受けた際はもん絶し、しばらく動けなかった。直後の守備では左中間フェンスに激突しながらフライをキャッチ。軽快な動きを見せていたが、3日に兵庫県内で受けた診断の結果は「右肋骨骨折」。午後4時に出場選手登録を抹消された。
全治は不明。岡田監督も復帰までの時間について「それは分からん」と明言を避けた。ファン投票最多得票で選出された球宴は約2週間後に迫っており、辞退する可能性もある。今季は日本ハム江越が左肋骨を骨折しながら1軍でプレーを続けた例があるが、今回は離脱を避けられなかった重傷。リハビリ期間が長期化する恐れも出てきた。
岡田監督は「そらもうしゃあないやんか、それは。デッドボールやからな」としながらも「そこまでは想定してないけど」とショックを隠せなかった。「昨日で骨折は分かっとった。でも、まだちょっと動けるみたいで『もう1回様子見い』言うたんやけどなあ。今日はもうあかんかったなあ」と指揮官。悪化させないための措置かと問われると「悪化とかじゃなしに、骨折やねんから普通は無理やん」と返した。
近本は前夜に新幹線で広島入り。「何も話すことはありません」と多くは語らなかった。この日はナイターゲームが行われたマツダスタジアムには向かわず、午後に帰阪した。プロ5年目の今季は全73試合に中堅でフルイニング出場。リードオフマンとしてけん引し、2年連続ゴールデングラブ賞の中堅守備でも要の存在だ。この日の広島戦前は島田、森下がシートノックでセンターへ。とはいえ、絶対的レギュラーの穴を埋めるのは至難の業。全員でカバーするしかない。
故障で戦線を離れるのは21年シーズン終盤の10月、右太もも裏に強い張りを感じた時以来となる。ただ、この時は代打待機などで1軍に残っていた。近本離脱の夜、チームは3位広島に9失点で大敗。3位まで2・5ゲーム差の「混セ」に突入した。18年ぶりのアレ(=優勝)へ欠かせない戦力の選手会長。1日も早い復帰がただただ待たれる。【中野椋】