<イースタン・リーグ:楽天2-1西武>◇5日◇宮城・森林どり泉
楽天が西武に2-1でサヨナラ勝ち。
延長11回2死二、三塁、21年育成ドラフト2位・柳沢大空外野手(20)が、プロ初となるサヨナラ適時打。4月2日ヤクルト、5月18日ロッテ戦に続く今季3度目のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。チームは2連勝で2位巨人とのゲーム差は3.5のまま。さらに連勝を伸ばし、首位をひた走る。
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「打席が回ってくる」と確信していた。延長11回1死一塁、一塁走者・田中貴也捕手(30)に代走・大河原翔外野手(19)が送られ、育成選手5人が出場。育成選手は1試合に5人までしか出られないため、柳沢は「『代打はないな』と思って。絶対打ってやろうと…」。代打・銀次(35)が左安打でつなぎ、回ってきた千載一遇のアピールチャンス。1、2球目はボール球に手を出さず、迎えた3球目。真ん中に入った直球を捉え、左翼へ痛打。三塁走者・大河原の生還を見届けた柳沢はチームメートがつくる歓喜の輪に飛び込み、「うれしかった。気持ちいいですね」と笑顔をはじけさせた。
昨季は25打席のチャンスを得たが、1安打1打点と成績を残せず。だが、今季はすでに40打席に到達。この日の適時打で8安打3打点とした。試合終盤での代走や守備固めでの起用が多い中、数少ない打席で存在感を発揮しつつある。柳沢は「打撃は去年よりいいと思います」と胸を張り、その要因として「守備の自信」を挙げた。「守備で良いプレーがあると打撃でも『打ってやろう』という気持ちになる」。持ち味である守備が打撃への好循環を生んでいる。柳沢は「守備固めでもいいので試合数を増やし、打席が回ってきたらしっかり振って、バットでもアピールしたい」と意気込んだ。
今季の目標は“二味違う柳沢”だ。昨季の自分を見つめなおし「“一味違う柳沢”にしようと思ったけど、去年より一味じゃ全然物足りない」と、さらなる進化に意欲十分。“二味違う柳沢”へ。「まだまだ。ここから見せていきたいです」。大空に羽ばたくため、一瞬一瞬を成長の糧とする。【濱本神威】