【オリックス】山本由伸9勝目 最多勝争う宮城に「一応、ライバルじゃないっていうのは…」

ソフトバンク対オリックス 今季9勝目を飾ったオリックス山本(撮影・梅根麻紀)

<ソフトバンク2-3オリックス>◇15日◇ペイペイドーム

前半戦最後のマウンドで、エースの無邪気な笑みがはじけた。オリックス山本由伸投手(24)が8回6安打1失点9奪三振の好投で、両リーグトップ9勝目を挙げた。「前半はすごくいい力感でなんとか打ち取っていけた。後半は失速することなく、しっかり力強いピッチングができたのが良かったと思います」。4回2死一、二塁で、デスパイネをこの日最速157キロの直球で見逃し三振に仕留めるなど、要所を抑える安定感が光った。

WBCに出場し例年とは異なる調整となった今季。左足を上げない新フォームにも挑戦した。試行錯誤を繰り返し、開幕直後こそ黒星が続く時期もあったが、気づけば勝ち星争いをけん引。「良くないピッチングも何試合かありましたけど、今はすごく状態が良くなってきてますし、もっともっといいボールが投げられそうな感覚もあります」。

充実感をにじませると、いたずらっぽく笑った。2番手で9回に登板し、1点差に詰め寄られた山崎颯は同期入団。「同い年の投手がしっかりしてほしいなって思います」とにやり。ヒーローインタビューでは「明日、宮城が勝たないと3連勝はないので、宮城の応援よろしくお願いします」。白星争いをするチームメート、16日先発の左腕にジャブを打った。「一応、ライバルじゃないっていうのは伝えています(笑い)」。屈託なく言えるのも、チームの雰囲気がいいからこそだ。

優勢でも劣勢でも。山本はマウンドを降りた後は必ず、ベンチの最前列でエールを送る。「どんな状況でも最後まで応援するのは当たり前のこと。最後までどうなるか分からないので」。野球を始めた頃から何年たっても変わらない姿。明るくひたむきなエースが、3連勝締めの道筋をつけた。【磯綾乃】

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