【球宴】日本ハム万波中正、史上初の初出場からの2戦連発「狙ってました」球種予告バウアー撃ち

全セ対全パ 4回表全パ無死、ソロ本塁打を放った万波はカメラに向かってポーズを決める(撮影・滝沢徹郎)

<マイナビオールスターゲーム2023:全セ6-1全パ>◇第2戦◇20日◇マツダスタジアム

プロ野球選手は球種が分かっていれば打てる-。そんな定説を証明するかのようだった。漫画の世界かと思わせるような全パ日本ハム万波中正外野手(23)の球宴史上初の初出場からの2戦連発。「マジっすか。すごい諸先輩方がいらした中での記録なのでうれしいっす」。MVPも獲得し「取るつもりではありました。本当に最高です」。お立ち台で大歓声を浴びた。

4回先頭。目の前にはDeNAバウアー。宣言通りの全球球種予告に、打席内で笑いをこらえきれなかった。過去の球宴で全球直球勝負は何度も名勝負を生んだが、直球、スライダー、ナックルカーブなど全球予告は極めて異例。「なんか慣れないので最初は力んじゃった。ホームランを一発で仕留めたい欲もあったので」。2球連続空振り。4球目の153キロ直球はフルスイングも捕邪飛…。だが大城卓が捕球できずにファウルとなり“実証実験”が続いた。

2-2からの7球目。バウアーがグラブを横に振った。スライダーだ。「狙ってました。何球か続く中で肩口から来たのを思いっきりいこうと。そんな気持ちでいったのが最高の結果に。完璧な当たり」。高め131キロを捉え、左中間スタンドに運んだ。苦笑いの相手と対照的に、万波は申し訳なさそうに笑った。

前日19日の第1戦は、7回に右翼ポール直撃の豪快な1発。史上18人目の球宴初打席初本塁打を放った。多くの祝福が届き、返信に時間を費やすのも喜びだった。「試合を純粋に楽しめる機会ってなかなかないので。すごい新鮮な野球をやっている感じ」と意気揚々だった。

ホームランダービーとの“2冠”は逃したが、交流戦に続くバウアーからの2発目に「大満喫ですね」と充実の表情。球種が分かれば打てるのかと問われ「そうは思わないですね。難しい。意外と簡単ではないと思います」。プロ野球選手のすごさを教えてくれた一発だったことは間違いない。【鎌田直秀】

▽全パ日本ハム松本剛(万波の2戦連発に)「野球はホームランです。やっぱり。生まれ変わるならホームランバッター。(後半戦は)まんちゅうがホームラン打ったら勝てるんじゃないですか」

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