<ロッテ2-1ソフトバンク>◇24日◇ZOZOマリン
ソフトバンクのトンネル脱出劇は、あと1死のタイミングで暗転した。1点リードの9回裏。守護神オスナが2死一塁から角中に痛恨の5号2ランを被弾。2戦連続のサヨナラ敗戦で白星を手にすることはできなかった。まさかの1発に、守護神はマウンドでがっくりと膝を落とした。
勝利を確信していただけに、激痛を伴うような屈辱的な敗戦だ。連敗阻止へ大きな障壁だったロッテ先発佐々木朗は立ち上がりに攻略していた。初回2死二塁。4番中村晃がカウント1-2と追い込まれながら、4球目の141キロフォークを右前に運び、先制点をたたき出した。「対佐々木君ではなく、とにかく勝つんだという気持ちだけです」。間違いなく幸先のいいスタートを切っていた。
延長サヨナラ負けを喫した前夜、中村晃の発案で試合後に選手だけの「決起集会」を開いた。宿舎近くの焼き肉店に集合。キャプテン柳田がナインの前であいさつ。連敗街道にうつむきがちだったナインにも笑顔が戻っていた。「いい雰囲気で戦っていただけに、勝ちたかった。悔しいですね」。試合後、中村晃はそう言って唇をかんだ。
敵地・ZOZOマリンには今季初めて王球団会長も足を運び、練習から見守った。だが、劇的な敗戦を見届けると「理屈じゃないんだよ。これが勝負だよ」と厳しい表情で球場を後にした。痛恨の逆転サヨナラ敗戦。12連敗と暗く長いトンネル生活は続く。
「オスナで失敗したら仕方ないけど、連敗中のところやからね。選手は一生懸命にやっているんで。前向いて行くしかない。明日頑張ります」
藤本監督の声のトーンも低かった。【佐竹英治】
○…先発石川は7回4安打無失点の快投を見せた。1、2回は先頭打者に二塁打を浴びながら無失点。中盤からはパワーカーブもキレキレだった。チームはサヨナラ負けで約2カ月ぶりの勝利とはならなかったが「前回よりはストレートがゾーンに投げ込めたので、そこは一番大きかった。余計なことを考えずに冷静に投げられたと思う」と手応えを口にした。
▽ソフトバンク・オスナ(9回、角中に痛恨のサヨナラ被弾)「投げている球は悪くはなかった。普段はアウトになる球。そういうのも野球の一部。投げた球自体は悪くなかった」
▼ソフトバンクは今日25日から首位オリックスと2連戦。連敗か1敗1分けだと自力優勝が消滅する。