<西武5-0ソフトバンク>◇1日◇ベルーナドーム
あぁ首位オリックスの背中が遠のいていく…。ソフトバンクが今季8度目のゼロ封負けを喫し、オリックスとは今季最大タイの8ゲーム差となった。西武高橋を相手に2回から4イニング連続の先頭四球も得点に結びつかなかった。2日の結果次第では自力Vの可能性が消滅する。
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ゲームセットを見届けると、ソフトバンク藤本監督はメモ帳に何やらペンを走らせた。今季8度目の0封負け。敵地ベルーナドームに響き渡るレオ党の大歓声。悔しさにペン先も震えたことだろう。
8月反攻に向け、心機一転を誓った試合だった。「頑張りますよ。7月が悪かったんでね。8月はいい月にしたいですね」。試合前、そう言って再浮上へ向け気持ちを高めていた。チーム54年ぶりとなる屈辱の12連敗の大失速。「負の過去」は正念場の8月反攻で清算しなければならない。誰よりも藤本監督は胸に誓っていただけに、目の前の「完敗」には表情を曇らせた。
「有原が投げているから、1点を先に取りたかった。先に先に、と思ったけどうまくいかないね」。後半戦のキーマンとする先発有原をマウンドに送っただけに「先行逃げ切り」の必勝パターンに持ち込みたかった。だが、思惑とは裏腹、打線が機能しない。
初回2死一、二塁の好機に5番中村晃が右飛。さらにベンチのムードが沈み込んで行ったのがその後の攻撃だった。2回から5回まで4イニング連続して先頭打者が四球で歩いたものの、3つの併殺打などで1つも進塁するこができず無得点。好機をつぶせば流れは相手に向かう。有原は2回に1点を先制されると、4回には2死一、三塁から古賀に2点適時二塁打を許してしまった。「先に1点を取れば有利に運べるわけやから。でも、これは勝負ごとやからしょうがないです」。7回にもダメ押しともいえる2点を失うと、打線は沈黙したまま散発5安打の0行進だ。
「ツキ」も「流れ」も変えたかった8月初戦。西武4連敗の黒星は、チームにとって痛恨の現実を突きつけられることとなった。今日2日にも、自力V消滅の可能性が出てきた。「もう残り試合も五十何試合やから」。一戦必勝の気概がなければ、3年ぶりV奪回は真夏の夜の夢となってしまう。【佐竹英治】
▼ソフトバンクは2日にも今季の自力優勝の可能性が消える。条件はオリックス○ならソフトバンク△または●、オリックス△ならソフトバンク●。いずれの場合も、残り試合をソフトバンクが全勝しても、オリックスがソフトバンク戦以外を全勝すれば、ソフトバンクを上回ることができる。