ソフトバンク藤本博史監督(59)はファイティングポーズを崩していない。敵地西武戦に連敗して自力優勝が消滅してから一夜明けた3日、空路で北上。札幌市内で行ったピックアップ練習前にオンラインで取材に応じ「(7月の)12連敗が元に戻るかといったら戻らない。残り51試合をしっかり戦っていくだけです」と自慢のヒゲを蓄えた口元を締めた。
奇跡のV字回復に向けて「若い選手がどれだけ頑張るか」とキーポイントに挙げた。開幕から中村晃、牧原大、近藤、柳田、甲斐の主力組がチームをけん引。26歳の柳町、25歳の川瀬、24歳のリチャード、三森、増田らはまだレギュラー定着とはいかない。「試合には勝ちにいっている。負けてもいい試合じゃない。負けてもいい試合だったらずっといつまでも(若手を)使いますよ」。就任以来、再三強調してきた「若手は少ないチャンスをいかにものにできるか」が求められている。昨季は新型コロナ感染で主力が大量離脱した8月に「筑後ホークス」と呼ばれた若鷹が躍動した。首位オリックスの背中が遠のく今年の8月も若い力が必要だ。
前カードは西武に2戦連続の完封負け。4日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に向けて、藤本監督は「2、3打席目があるとか考えず、1打席に集中してつないでいくということを考えないと本当にこのままズルズルいく。それは選手にも伝えます」と語気を強めた。その後、夜に首位オリックスが敗れたため、自力優勝の可能性は復活した。手綱を締め、北の大地から逆襲する。【只松憲】