【阪神】試合開始わずか7分後のV弾「あの1本だけじゃ」大山悠輔13号3ランもあくなき向上心

DeNA対阪神 1回表阪神1死一、三塁、大山は左中間3点本塁打を放つ。投手大貫(撮影・浅見桂子)

<DeNA3-7阪神>◇5日◇横浜

あかん、虎の勢いが止まりまへん! 阪神が3連勝で4カード連続勝ち越しを決めた。1回に4番の大山悠輔内野手(28)がいきなり先制&決勝の13号3ラン。1番近本光司外野手(28)が4安打3盗塁と走り回り、打線は3試合連続2桁安打と絶好調だ。先発の青柳晃洋投手(29)は6回8安打3失点(自責1)と粘り、今季4勝はすべてDeNA戦から。チームは貯金を17まで増やし、1・5差の2位広島に接近を許さなかった。

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まだ明るい。西日が照りつける横浜スタジアムで、大山が豪快にフォロースルーを決めた。左翼スタンドの虎党と左中間を埋め尽くすDeNAファンのちょうど間に白球をぶち込んだ。

「初回からチャンスで回ってきたので、何とかしたい気持ちでした。しっかり準備して入れたかな」

午後5時1分プレーボール。試合開始からわずか7分後の出来事だ。初回1死一、三塁。大貫のスライダーをグイッと引っ張り上げた。チームトップタイの今季13号となる先制3ランだ。前夜に敵地横浜での連敗を「13」で止めたばかり。自身8試合ぶりの1発で流れを切らさず「勢いをつけられた」とうなずいた。

プロ7年目。極めて基本に忠実に毎日を戦う。

「自分の中のテーマとして、『ボール球を我慢』というところは1年間通してやっていきたいので」

65四球はすでにキャリアハイ。ボール球を徹底的に見逃す姿勢を貫いた上で、隙のある1球を逃さない。この日のアーチは真ん中付近の初球を仕留めたもの。好球必打が決勝アーチを生んだ。

「あの1本だけじゃなくて…」。試合後には自ら3三振に倒れたその後の5打席を反省した。「課題の残る試合だったかなと思いますね、個人的にですけど」。勝利に導いても、そこまで言う。あくなき向上心を胸に、残り46試合もひた走る。

チームは夏の「長期ロード」を2カード連続勝ち越し発進。主砲の一撃に導かれ、3試合連続2桁安打と打線は活発だ。開幕前から警戒していたDeNAとのゲーム差を8に広げた岡田監督は「そら予想やん、いわゆる。阪神がこんなんになったからのう。予想が外れる」とニヤリ。2位広島と一騎打ちの様相を呈してきた順位については「まだ、そんなん関係ないわ」と一蹴した。

勝負を決めた大山も「内容はもちろんありますけど、チームが勝つことが一番」と目の前の1戦1戦だけを見据える。慢心なき4番がいる限り、虎は強い。【中野椋】

 

【動画】打球は美しい放物線を描いた…阪神大山悠輔が初回に先制3ラン 大貫は悔しい表情

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