阪神岡田彰布監督(65)が、この夏も“スカウト”として眼力を発揮する。夏の全国高校野球選手権に出場している球児を日々テレビ画面越しにチェック。大会初日の6日もDeNA戦の球場入り前にテレビを見るなど熱心だ。前回の監督時に続いてスカウト登録も済ませており、思わぬ掘り出し物選手が、岡田監督の目に留まるかもしれない。
第1次政権の05年夏は、テレビ観戦で樟南(鹿児島)の遊撃手・前田大和(現DeNA大和)の守備力にほれ込み、同年の高校生ドラフト4巡目で指名した。指揮官は「そうや」と回想しながら「今はもうそんなのないよ」と情報網が張り巡らされた現代では、隠し玉的な選手は現れにくいと話す。だが、金の卵を生中継で確認できる利点は大きい。大会決勝予定の22日まで阪神はオールナイター。岡田監督がテレビ観戦できる時間も多い。素材を見る目は一級品。将来性も含めて、鋭い岡田EYEが発動されることになりそうだ。
今大会にはドラフト1位候補として阪神も注目している高校通算62発の“広陵のボンズ”こと真鍋慧内野手(3年)や、同140発の花巻東・佐々木麟太郎内野手(3年)、同31発の九州国際大付・佐倉侠史朗内野手(3年)ら超高校級スラッガーがそろう。最速151キロ右腕の専大松戸・平野大地投手(3年)、最速149キロ右腕の浜松開誠館・近藤愛斗投手(3年)ら好投手も多い。優勝候補の仙台育英は高橋煌稀投手(3年)をはじめ150キロ超えの投手が3人おり、3拍子そろった山田脩也内野手(3年)らプロ注目ぞろいだ。
岡田監督は昨年のドラフトは就任直後で、候補選手の絞り込みに参加できなかったが、今秋はチーム状況なども見てどこを補強するか、どんな選手が必要かなどの意見も反映できる。百北幸司球団社長(62)も「当然、そうなるでしょうね」と眼力発揮への期待は大きい。お眼鏡にかなう選手は果たして。【石橋隆雄】