<広島7-6阪神>◇15日◇マツダスタジアム
阪神ドラフト1位森下翔太外野手(23)が先制2ランを含む4安打と気を吐いた。初回1死三塁。カウント2-2から広島大瀬良の内角低めの148キロをすくい上げ、打った瞬間、本塁打の確信弾。左翼の3階バルコニー最奥まで届く特大5号2ランを決めた。
「打席に入る前から、走者をかえす準備ができていました。追い込まれても、食らいつく気持ちでしたし、難しい球をうまくとらえることができました」
自身25打席ぶり。マツダスタジアムでは初の本塁打にナインと笑顔でハイタッチを交わした。
勢いは止まらなかった。同点の3回1死二、三塁。再び大瀬良の内角直球をうまくさばいた。左翼線に一時勝ち越しの2点二塁打を運び、自己最多の4打点。「内角攻めが課題なので、今日は良かった」。5回は大道の変化球を左前に運び、4度目の猛打賞。サイクルヒットに王手をかけ、8回の右前打で自己最多タイの4安打と打ちまくった。
梅野の思いも背負っていた。13日ヤクルト戦で死球を受け、左尺骨の骨折で長期離脱。その扇の要から思いを託された。「1年目で優勝を経験できたらめちゃくちゃ良い経験。これからもそのために勝ってくれ」。森下もその思いを受け止めた。「梅野さんのためにもしっかりチームに貢献できるように頑張りたい」。エールを送ってくれた先輩の思いも打球に乗せた。
ただ、9回2死一塁で迎えた第5打席は矢崎に空振り三振で、チームも敗戦。「また対戦する機会があれば打ちたい」とリベンジを誓った。それでも、8月の月間打率は13試合で3割2分7厘と、長期ロードにも屈しない背番号1。「明日以降、より警戒されると思う。気持ちを切り替えてやっていきたい」。ルーキーイヤーなど関係なく、虎の欠かせない戦力へと進化し続けている。【三宅ひとみ】