<ソフトバンク4-8オリックス>◇30日◇ペイペイドーム
オリックス頓宮裕真捕手(26)がプロ2度目の2打席連続アーチで、前夜完封負けを喫した打線を活気づけた。初回2死一、二塁、ソフトバンク有原の初球のフォークを完璧にとらえて左翼に運んだ。「チャンスだったので、自分のスイングできたのが一番よかった」。14号3ランに続いて3回はツーシームを左中間スタンドへ届けた。2打席連発は、昨年8月31日の敵地楽天戦以来の快感だ。
前日29日にチームは長崎で完封負け。5日西武戦以来のアーチをかけた主砲に中嶋監督も「どうしても先取点が欲しいところで、最高の形と言いますか、3点。いい得点だったと思います」と手放しでたたえた。
4打点の活躍で打率はリーグトップ3割1分4厘。15本塁打、森と並ぶ48打点はチーム1位の数字だ。打率は5月3日から3割台をキープし、首位打者のタイトルも視界に入る。
日本人の右打者で獲得となれば球団史上初の快挙だが、本人は「何も考えていません」と無欲を貫く。練習の取り組み方を見習う森からも、的確な一言をもらっている。「『気にしたら手も出なくなる』って言われたので。気にするのはラスト1試合ぐらい」。19年に首位打者に輝いた先輩からの助言は、これ以上ない説得力を持つ。
チームは連敗を阻止し、ロッテも敗れたため、優勝マジックは2つ減って「20」になった。その数字も気にしない。「マジックは勝手に数字として出てるだけ。今までやってきた数字として、出てるだけだと思う。最後まで1試合1試合勝てるように頑張ります」。積み重ねた先に見たい景色が待っている。【磯綾乃】