【阪神】岡田監督「森下、応援歌できてあかんなあ」3連敗5差で打線テコ入れ示唆、調子見て起用

6回表DeNA2死一、三塁、岡田監督は勝ち越し3点本塁打を放った牧を見つめる(撮影・上田博志)

<阪神2-4DeNA>◇30日◇甲子園

阪神はDeNAに逆転負けを喫し、今季4度目の3連敗で2位広島とのゲーム差は「5」に縮まった。岡田彰布監督(65)は「自分のチームを立て直す」と下降気配が漂ってきた打線のてこ入れを示唆。指揮官が繰り返してきた「勝負は9月」にいよいよ突入。「アレ」に向けて、岡田阪神がラストスパートに入る。

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勢いに乗った猛虎の8月はまさかの3連敗で終わった。アレへのマジックは再点灯ならず、2位広島が5ゲーム差と近づいてきた。ペナントレースも残り26試合。岡田監督は言った。「まあ、当然、勝負は9月と言ってたけど」。勝負どころの時期を、この日の試合後も繰り返した。18年ぶりの悲願達成へ、勝負の9月に突入する。勝負師の眼光は鋭くなった。

約1カ月ぶりに帰ってきた甲子園で1勝もできず、4度目の3連敗を喫した。同点の6回に大竹が決勝の3ランを浴びる。指揮官は「牧ひとりにやられとるよなあ。ほんとに。ホームランはないと思ってたからなあ」と嘆いた。「ずっとやろ。1年間」。牧の対阪神戦は打率3割4分9厘、7本塁打、20打点といずれも対セで一番打ち込まれている。

好調だった打線はこの3試合、いずれも2点しか奪えていない。長期ロードの疲れかと問われると「いや、そんなんはないやろ。巡り合わせが悪いわな。打順の」と話し、「まあ、だって原因ははっきりとしてるからなあ」と、打線のテコ入れを示唆した。「自分のチームを立て直すというかな。ずっといい流れできとったからな、メンバーも変えんとやっとったけど、それは変えなあかんな。流れ的にな」。ほぼ固定してきた打順やメンバーに変化をつける考えだ。

会見の最後には自ら「森下、応援歌できてあかんなあ」とつぶやいた。今回のDeNA戦から個人応援歌ができたが、9打席立ち快音を響かせることはできなかった。8月中にもいきなり3番に小野寺を抜てきしたが、今後は調子を見極めた起用になってくる。この日、無失点リレーだった中継ぎ陣も「そらもう、しのぎ、しのぎやん」と、ベストの状態ではないと感じている。

虎党にとって思い出したくない08年のV逸。2位に最大13ゲーム差をつけていたが、117試合消化時点では貯金24のマジック22で、2位巨人とは4・5ゲーム差だった。今季は貯金25で、2位広島とは5差。似たような状況となってきた。まだ広島との直接対決は7試合も残っている。岡田監督は、08年を知らない若いチームで、勝負の9月に挑む。「ここからは大事な試合になってくるからな。1試合1試合」。チームを再び勢いづけるタクトが飛び出すか。ここからラストスパートを見せる。【石橋隆雄】