<ヤクルト1-7阪神>◇3日◇神宮
阪神伊藤将司投手(27)が5安打1失点完投で9勝目を挙げた。完投3度はリーグトップタイだ。「最後はホームラン打たれちゃったんですけど。そこは残念ですけど、しっかり9回まで投げられて良かったです」。
大量援護を受けながらも「1人ずつ投げようと思っていました」と、目の前の打者に集中。8回を78球で投げ終え無失点。球団2年ぶりとなる、9回を投げきった「マダックス」(100球未満での完封)は目前だった。だが、1死から代打赤羽にまさかのソロを被弾。それでも直後の内山を空振り三振に切り、最後は2死一塁から村上を二ゴロ。90球で試合を締めた。
7回1死三塁のピンチでは「なるべくランナーためずに回せたら」と警戒していた4番村上と対峙(たいじ)した。3球ファウルで粘られた末、8球目145キロ内角直球で見逃し三振。「ちょっと逃げたら痛い目に合いそうだった。攻めた結果三振が取れたのは良かった」。試合前まで被打率4割6分2厘と苦手としていた相手を、4打席無安打に抑え込んだ。
これでルーキーイヤーの21年以来の10勝に王手。お立ち台では「1年目以上にいい成績を残せるように頑張ります!」と宣言した。ウイニングボールはフェンスに駆け寄った観客にプレゼント。虎党悲願の「アレ」にまた1歩近づいた。【波部俊之介】
▼伊藤将がチーム最多の9勝を挙げ、村上、大竹と並んだ。これで3人が10勝に王手。阪神で2桁勝利が3人以上となれば、21年の青柳13勝、秋山10勝、伊藤将10勝の3人以来2年ぶり。