【阪神】西勇輝70日ぶり6勝目「自分の勝ちを求めてやっていない。チームが勝てば」貫くスタンス

中日対阪神 6勝目をあげた西勇(左)は岡田監督と笑顔でハイタッチをする(撮影・上田博志)

<中日2-8阪神>◇5日◇バンテリンドーム

阪神西勇輝投手(32)が、6月27日中日戦以来、移籍後では2番目のブランクとなる70日ぶりの今季6勝目を挙げた。

1回に3点を先制し、3、4回にも加点し序盤で8点の援護をもらった。だが、プロ15年目、この試合が通算292度目の先発マウンドだった百戦錬磨の男をもってしても「ずっと先発でやってきて、こういう展開が一番難しい」という。スタンドのファンら周囲が「今日は勝った」という雰囲気になるからだ。

ブルペンから調子がいいという手応えはあったが、リズムをつかむのが難しく最初は苦労した。立ち上がりから毎々安打を浴び、3回に細川に犠飛、6回には21号ソロを被弾した。それでも徐々にペースをつかみ、7回8安打2失点にまとめた。

久々の勝ち星にも「それは関係ない」と興味を示さない。「自分の勝ちを求めてやっていない。チームが勝てばいい、それだけ」というスタンスを貫いているからだ。

今季は2度の出場選手登録抹消を経験するなど苦戦している。防御率も4点台と本来の投球を見せられていなかった。19年の阪神移籍後は、4年連続で規定投球回数をクリアし「イニングイーター」ぶりを発揮してきた。だが、今季はまだ92回1/3で、規定投球回到達は難しい。「戻ってきて3試合、なんとかいいリズムで投げられてるので、これからどんどん投げられるように頑張っていきたい」。ベテラン右腕は「アレ」へ向けて、チームのために腕を振る覚悟だ。【高垣誠】