【阪神】才木浩人、約1カ月ぶり先発で自己最多7勝「何も考えることなく攻められた」6回無失点

中日対阪神 7勝目をあげた才木(左)は岡田監督と笑顔でハイタッチをする(撮影・上田博志)

<中日0-1阪神>◇6日◇バンテリンドーム

虎の剛腕が帰ってきた。阪神才木浩人投手(24)が、約1カ月ぶりの1軍戦で自身プロ最多となる7勝目を挙げた。

「(坂本)誠志郎さんとかも、思い切ってこいと話もしてもらった。そういう意味でも、何も考えることなく思い切って攻められたことは良かった」

腰の張りで2軍調整を続けてきた中、8月10日巨人戦(東京ドーム)以来となる1軍復帰戦。初回、相手先発小笠原から味方が先制点を挙げたが、以降は両軍無得点の投手戦となった。6回89球を投げきり、4安打無失点に抑えた。今季初めてバッテリーを組んだ捕手坂本が好送球で三塁進塁を防ぐなど、野手にも支えられての粘投。「今日は本当に野手の皆さんのおかげです」と感謝した。岡田監督は「あまりよくなかったなあ。何かちょっとおかしかったよな」としながらも「よう、あそこまでゼロでいった方やろうな」と、粘りをたたえた。

それでも初回から11球中9球で投じるなど、直球で攻めた。この日の最速は154キロを計測。自身も信頼を置く1球は、キャッチボールからこだわっている。遠投では「マウンドで投げているようなイメージ」と強いリリースを意識。一転して、距離を縮める際には「バスケみたいなイメージ」と、フワッとした軽い山なりのボールで徐々に近づいていく。「距離感の感覚で、空間的な認識の問題。18・44メートルある距離で、どれぐらいの感じで投げたらコントロールできるかというイメージ」。マウンド距離へ出力の「微調整」を終えると、最後は変化球も交えて立ち投げでの全力投球で締める。練習時から行うルーティンが、渾身(こんしん)の1球につながっている。

昨年7月、右肘のトミー・ジョン手術から復帰星を挙げた同球場で、キャリアハイ7勝目を達成。「まだ途中なので。これからもっと勝ち星つけていけるように頑張っていきたい」と、さらなる飛躍を宣言した。【波部俊之介】