【阪神】岡田監督に続投志願で3日連続10勝投手誕生!大トリ伊藤将司の生命線、内角球極意とは

阪神対広島 10勝目を飾り、漢字の十を作る阪神伊藤将(撮影・藤尾明華)

<阪神5-1広島>◇10日◇甲子園

阪神伊藤将司投手(27)が、岡田監督に歩み寄った。7回表が終わった直後の一塁側ベンチ裏。「まだ投げたいです。最後までいかせてください」と直訴した。同点の7回裏1死満塁で、そのまま打席へ。三ゴロ併殺打に倒れたが8回表を3人で片付け、糸原の決勝打につなげた。8回3安打1失点で2年ぶりの2桁10勝に到達。責任感にあふれていた。

「同点だったら自分で責任を負った方がいいと思っていた。その結果、糸さんが打ってくれたのでよかったと思います」

続投を志願され、岡田監督は「ほんなら、お前もう勝負つけろ言うて。自分で決めてこい言うた」と笑った。覚悟を感じ取り「同点でも9回も投げさす」と展開によっては完投プランも用意していた。コーチを介して選手に指示を送ることが多い指揮官と直接対話し、背中を押された。

村上、大竹に続き、10勝投手が3日連続で誕生した異例のケース。そのトリを務め「刺激になった」と波に乗った。10勝トリオは3試合で無四死球。「やっぱりコントロールいうことやな」と指揮官を感服させた。

「当てたらしゃあないな、ぐらいの気持ちじゃないと一生投げられないし、勝負にならないっすよ」

これが生命線でもある内角への制球の極意だ。リリースから捕手のミットまでのラインをイメージし、死球を恐れず腕を振る。この日も9奪三振のうち5つが内角球で仕留めたもの。ソロを浴びていたマクブルームには8回、144キロ直球で懐を突き見逃し三振に仕留めた。「あそこでインサイドを投げられたのは誠志郎さん(坂本)の配球のおかげ」と感謝を忘れない。

目標の規定投球回到達までは、あと2回2/3。左肩の違和感で約1カ月出遅れたプロ3年目だが、ここまできた。「達成できるように頑張りたいですね」。また1つ大きくなった左腕が前を向いた。【中野椋】

▼阪神伊藤将が8日村上、9日大竹に続いて10勝に到達。チーム3試合連続で10勝投手が誕生したケースは80年広島の7月26日福士、27日北別府、31日山根があったが、「3日連続」はプロ野球史上初めてだ。

▼阪神で3投手が2桁勝利は21年の青柳(13勝)、秋山(10勝)、伊藤将(10勝)以来2年ぶり。また左腕投手2人が2桁勝利は、08年の下柳(11勝)、岩田(10勝)以来15年ぶり。

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