<阪神5-1広島>◇10日◇甲子園
阪神トドメの一打は、木浪聖也内野手のバットから生まれた。
代打糸原のタイムリーで2点を勝ち越し。球場の盛り上がりに、スイッチが入った。「糸原さんが打ってくれたんで、自分もつないでいこうかな、そういう気持ちになった」。坂本が四球を選び、2死満塁。木浪がコンパクトに振り抜き、鋭く中前にはじき返した。「狙い球を絞るとかじゃない。行くと決めて、しっかり打ちに行けた」。2点適時打でリードを4点に広げた。今季、満塁では16打数8安打の打率5割。「恐怖の8番打者」の本領発揮だった。
この日が114試合目の出場。「キナチカ」で旋風を起こした19年のプロ1年目を超えた。初めて経験する「アレ」が間近に迫る。マジック5にも「(意識は)しないですね。そこは最後になってから感じることだと思うので、あまり考えないでやっていきたい」。歓喜の瞬間まで、無心でバットを振る。