阪神木浪聖也内野手がプロ5年目で覚醒し、「アレ」への立役者の1人となった。
「ラストチャンス」の覚悟で、オフにソフトバンク近藤に弟子入り。「手よりもまず下半身でしっかり回っていく」という助言を体に染みこませ、打撃向上につなげた。「恐怖の8番」として、下位打線の“リードオフマン”として口火を切ることもあれば、つなぎ役に徹することも多かった。勝利打点はチーム2位タイの「8」。勝負強さも光った。
ライバルの存在が進化を促進させた。昨秋から正遊撃手を争った小幡だ。開幕スタメンの座は譲る形となったが、4月上旬から先発に定着。グラウンドを離れると仲の良い後輩だが、定位置を争う関係性なだけに、打撃や守備に関する会話については「話したいけど、話せなかった」と競争は1年間続いた。「小幡と争えたことは、自分にとって非常にプラスになった」。切磋琢磨(せっさたくま)を続け競い合ったことが、「アレ」につながった。【古財稜明】