【阪神】大竹耕太郎11勝、最高勝率タイトルも視野 岡田監督「抹消しようと思ってたんやけど」

広島対阪神 5回裏広島1死一、三塁、田中を遊ゴロ併殺打に仕留め、雄たけびを上げる大竹(撮影・前田充)

<広島3-9阪神>◇16日◇マツダスタジアム

最高勝率あるで! 阪神大竹耕太郎投手(28)が5回3安打無失点とコイキラーぶりを発揮し、11勝目を挙げた。初回先頭を味方の失策で出塁を許すも、続く田中を併殺。3回以降も快音を響かせなかった。

「状態は良くなかったです。でも、だからダメというわけではなく、それを受け入れて(坂本)誠志郎さんと組み立てていこうという考えでした。併殺打でカバーできたり、集中して投げられたところはよかった」

これで今季の広島戦には7試合に登板し、1完封を含む無傷の6勝。防御率0・57と驚異的な成績を残した。同戦に限れば、73年に7連勝した江夏以来50年ぶりの記録で白星を重ねた。CSファイナルで対戦する可能性があるだけに、左腕の好投は心強い。

最高勝率のタイトルも見えてきた。これで11勝2敗。公式戦ではあと2試合登板するチャンスがあり、13勝となると勝率8割6分7厘と1位を狙える位置にいる。岡田監督は当初の方針を変更。タイトル獲得の可能性があるため、出場選手登録の抹消を取りやめることを明かした。「抹消しようと思ってたんやけど、あと2回投げられるからなあ。だから抹消せんと、相手次第やけど、チャンスがあれば、投げさしたらええと思う」と説明。広島での好投にも「7試合投げて(防御率が)0点台いうのはすごいよなあ」とべた褒めした。

リーグ優勝達成後も、勝ち星をつけた背番号49。「調子が良くて抑えられるより、自信になった」。好不調の波に翻弄(ほんろう)されることなく、結果を残したことに手応えをつかんだ。1985年以来の日本一に欠かせない左腕が力の限り投げ抜く。【三宅ひとみ】

 

▼阪神に国内球団から移籍1年目投手の11勝以上は、83年野村収(前大洋)12勝以来、40年ぶり。左腕では03年下柳剛の10勝を超え、最多となった。

▼大竹は11勝2敗で、自身の貯金を9に増やした。阪神投手のシーズン貯金2桁の直近は、05年下柳剛の12(15勝3敗)。移籍初年度では、79年小林繁(前巨人)の貯金13(22勝9敗)。大竹は続くか。

◆最高勝率 投球回数にかかわらず、13勝以上を挙げた投手のうち最も勝率のいい投手に与えられる。セパとも13年から現行の基準で統一された。セ・リーグでは、73年から12年まではタイトルとしての表彰の対象外。72年までは、規定投球回到達者のうちで勝率最高の投手に与えられていた。阪神では青柳が21、22年に獲得しており、大竹が続けばチームから3年連続となる。