<関西学生野球:立命大5-1京大>◇16日◇第3節1回戦◇マイネットスタジアム皇子山
3位の立命大は「3番中堅」で出場した竹内翔汰外野手(3年=創志学園)が2安打3打点と勝負強さを発揮した。初回は先制適時打を放ち、二盗をマーク。5回は1点を勝ち越し、なお1死二、三塁の好機で2点適時二塁打で京大を突き放した。「チャンスでかえすのが3番の仕事。完璧な当たりではないですけど、打撃は上り調子」。快勝にも冷静に振り返った。
173センチ、83キロ。「体形は吉田正尚似」と自認し、走攻守で存在感を示している。春季はリーグ5位の打率3割8分5厘で、5盗塁はトップ、守備では無失策だ。6月の関西オールスター5リーグ対抗戦では、2試合で計4安打5打点。大会MVPを獲得した。
「MVPはうれしかったけど実績がプレッシャーで。でも、結果は気にせずバットを振ろうと」
結果を欲しがって自分らしくバットを出せず葛藤した時期もあった。そこであえて打撃への執着を消すため、トレーニングやストレッチに丁寧に向き合った。「打つだけじゃ、選手の魅力が欠ける。あの大谷翔平さんだって、めっちゃ盗塁して、走って、投げていますし」。頭を切り替え、この秋を迎えている。
夢である「大卒プロ入り」まで、あと1年ある。「高校で甲子園に出られたら、野球やめようと思っていたけど、満員の観客のいる甲子園で戦いたい」。兵庫・芦屋市出身。岡山・創志学園ではかなわなかった聖地で、大歓声の中で、プレーする夢を描く。
勝利に貢献した働きにも、後藤昇監督(63)は「彼が打ってくれたのは大きい。でも、まだまだ本来の当たりじゃない」と語り、期待度は大きい。「走攻守でチームを引っ張りたいです」。19年春以来の頂点を虎視眈々(たんたん)と狙う立命大に、竹内がいる。【中島麗】