<日本ハム6-1ソフトバンク>◇17日◇エスコンフィールド
日本ハムの奇襲が決まった。2回2死一、三塁。カウント1ボール1ストライクからの3球目だった。ベンチのサインは、異例のセーフティーバントだ。「決めてやるぞという気持ち」だったというルーキー奈良間大己内野手(23)は冷静に三塁方向へ転がし、バント安打で先制点をもぎ取った。打球方向は指示どおり。強さも絶妙だった。「そんなに、びっくりはしなかったです。そういうサインがあるっていうことは、出るということなので」。2死からの大胆な攻めが決まった瞬間、誇らしげに一塁上で親指を立てた。
新庄監督は「右ピッチャーだったらセーフティーのサインは出していない」と、マウンドにいるのが左腕だったこと、そして三塁手リチャードの守備位置を見て、この作戦を決めたという。「リチャード君が後ろに下がっていたし、(左腕の)和田君が(打球を)取ったとしても、体を回転して送球しないといけない。エスコンというのは(天然芝で)打球の転がり方が難しい。慌てて悪送球ということもある」と決断の背景を明かした。チームは3連勝で、5カードぶりに勝ち越し。新球場最多の3万4035人を驚かせた、新庄監督らしい勝利だった。【中島宙恵】
▽日本ハム松本剛(マルチ安打に)「だいぶいい形で打てている。最後に少しでも数字を上げて、チームの勝利とともに、いい形で終われるようにしたい」