【広島】末包昇大が2打席連発で初10号到達、1戦2発も初 今季巨人戦6本塁打キラーぶり発揮

巨人対広島 8回表広島2死、末包は2打席連続となる左越えソロ本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

<巨人3-7広島>◇23日◇東京ドーム

広島末包昇大外野手(27)がプロ初の1試合複数本塁打となる2打席連発で、2位死守へ大きな1勝を手繰り寄せた。同点の7回、菅野の初球内角真っすぐに反応し、ライナーで左翼席に突き刺した。さらに8回はビーディの外角スプリットを拾って再び左翼席へ。初の2桁本塁打となる10号ソロでリードを広げた。「打撃練習から良かったので期待した感じはあった。いい感じのまま打席に入れました」。巨人戦6本塁打目というGキラーぶりが光った。

秋山や上本と外野の主力が戦列に復帰。西川の復帰も近い。チームにとってプラス材料も、末包にとってはピンチ。「今日ダメだったら、明日以降は厳しいかなと思ったので、とにかく今日が勝負だと思って臨んだ」。4回の適時打は菅野の外角低めボールゾーンに曲がるスライダーに食らいついた。2本塁打含む3安打3打点。結果とともに、内容のある打撃でアピールした。新井監督は「成長しているなと実感します。テクニカルなところもそうですが、相手の配球の読みなども成長してくれている」とシーズン終盤に大砲候補が見せた進化に目を細める。今日24日にも、5年ぶりCS進出が決まる。