【阪神】大山悠輔、最高出塁率にまた前進!2点打&マルチ、猛虎右打者史上初の快挙へ慢心なし

ヤクルト対阪神 6回表阪神無死一塁、大山は左前打を放つ(撮影・藤尾明華)

<ヤクルト3-9阪神>◇23日◇神宮

らしさが凝縮された一撃だった。阪神大山悠輔内野手(28)がアグレッシブに攻めた。4点リードの3回無死二、三塁。ヤクルト右腕ロドリゲスから中堅右へ2点打を決めると、迷わず一塁ベースを蹴った。二塁にスライディングするも、間一髪でタッチアウト。二塁打とはならなかったが、常に次の塁を狙う果敢な姿勢に虎党が沸いた。

これで今季71打点とし、5年連続で70打点をクリア。球団では03年から7年連続でマークした金本知憲以来6人目。生え抜き選手に限れば81~85年にかけて記録した掛布雅之以来38年ぶりの快記録となった。

それでも「高めの球でしたが、しっかり振り切ることができた」とうなずきながら「最後まで何があるか分からない球場なので」と気を引き締めることも忘れなかった。いつ、どこで本塁打が出るか分からない神宮だからこそ、慢心はない。次の1点のために二塁を狙ったのも、背番号3にとっては自然な流れなのだろう。1番近本以外の先発全員安打で14安打9得点。大勝の中心に4番がどっしりと座っていた。

6回には大西から左翼へ安打を放ち、今季36度目のマルチ安打を記録。出塁率でDeNA宮崎の4割1厘を引き離し、4割5厘でリーグトップをキープした。最高出塁率タイトルは85年以降、球団では過去にバース(85、86年)、オマリー(92、93、94年)、鳥谷敬(11年)が獲得しているが、右打者なら猛虎史上初の快挙となる。全試合に「4番一塁」で先発し、ここまでリーグトップの93四球。すでにキャリアハイのシーズン142安打を放っており、タイトル獲得が近づいてきた。

試合後は三塁側スタンドから大歓声を浴び「(1打席1打席を)無駄にしないように」と思いを込めた。CS突破、そして38年ぶりの日本一へ。虎の4番に隙はない。【中野椋】

 

▼大山が出塁率4割5厘としてリーグ1位を守った。現行の計算式となり、両リーグで表彰されるようになった85年以降、阪神からの最高出塁率タイトルは

85年 バース ・428

86年 バース ・481

92年 オマリー ・460

93年 オマリー ・427

94年 オマリー ・429

11年 鳥谷敬 ・395

いずれも左打者で、大山が獲得すれば右打者初となる。また、85年以降阪神の打者で出塁率4割以上は、延べ15人。右打者では85年岡田彰布 ・421、89年フィルダー ・403の2人だけ。大山が3人目になるか。