【日本ハム】日米争奪戦制し「台湾の至宝」18歳の孫易磊を獲得 即戦力へ今秋キャンプ参加も

台湾代表でU18W杯に出場した孫易磊(2023年8月31日撮影)

日本ハムは29日、U18W杯で台湾代表のエースとして活躍した最速156キロ右腕の孫易磊(スン・イーレイ)投手(18)と契約合意に達したと発表した。育成契約で、10月16日に台湾・台北市で入団会見を行い、さっそく11月の秋季キャンプに参加する方向で調整している。新庄剛志監督(51)が「一目ぼれした」という“台湾の至宝”が、2年連続最下位から巻き返しへの補強第1弾となった。

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2年連続最下位が決定した日本ハムが来季、勝負の3年目を迎える新庄体制の補強第1弾として、日米の争奪戦を制し“台湾の至宝”の獲得に成功した。球団はこの日、U18W杯で台湾代表のエースとして活躍した剛速球右腕、孫易磊と契約合意したと発表。育成契約での獲得により、11月に行う秋季キャンプにも参加可能となったことで、早い段階から“即戦力”として鍛え上げる方針だ。

投手歴2年ほどにもかかわらず、すでに最速156キロを誇る“金の卵”だ。台湾で開催されたU18W杯で孫を現地視察した稲葉ゼネラルマネジャー(GM)は「昨年まで野手がメインだったとは思えぬほど、しなやかなマウンドさばきが非常に印象的です」と、球団を通じてコメント。「U18W杯の日本戦で見せた勢いのあるストレートはもちろんのこと、相手打者に全くスキを見せない度胸満点の投球内容に、将来への飛躍を強く感じました」と、その才能にほれ込んだ。映像を確認した新庄監督も「素晴らしいっすよね。一目ぼれするぐらいのボールを投げていたので期待したい」と吉報を待っていた。

メジャーから30~40万ドル(約4350~5800万円)のオファーを受けていたと台湾で報道されるなど、日米争奪戦となっていた孫の進路は現地で大きな注目を集めていた。球団は本人の意向も踏まえた上で、将来的なメジャー挑戦も視野に育成を進める方針。稲葉GMは「台湾の方々にとって宝物のような存在だと思います。しっかり時間をかけて育成し、将来は世界を相手に戦うようなスケールの大きな投手になることを願っています」と期待した。【中島宙恵】

 

◆孫易磊(スン・イーレイ)2005年2月10日生まれ、台湾・台北市出身。新北市穀保高級家事商業職業学校から中国文化大(台湾)へ進学。高校1年まで一塁手や外野手などでプレーし、9月に開催されたU18W杯の台湾代表では外野手登録も投手に専念。エースとして活躍した。開幕戦でオーストラリアを完封。決勝の日本戦でも先発するなど大会を通じて4試合に登板し防御率0・50だった。183センチ、81キロ。右投げ左打ち。