【侍ジャパン】井端弘和新監督「各世代の夢」U12~フル代表まで知る男が掲げる日本野球の旗印

侍ジャパンのフラッグを手に写真に納まる井端新監督(撮影・丹羽敏通)

シン・サムライ監督の誕生だ。侍ジャパンの新監督に就任した井端弘和氏(48)が4日、都内ホテルで会見を行った。任期は24年11月末日までで、来秋の「ラグザス presents 第3回WBSC プレミア12」までの指揮が前提。ただ、初陣となる今秋の「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023」の後は、大会ごとに契約を更新。従来のような次回WBCまでとはならなかった。本人の強い希望で、U15代表監督も兼任。新しい形の新しい監督として、再び日本野球を盛り上げる。

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他の誰にもない経験こそ、井端新監督の強みだ。昨年から2年間、U12代表監督を務め、高校代表、大学代表は臨時コーチとして携わった。そして「U15には侍ジャパンの戦い方を伝え切れていない」と自ら強く要望し、U15代表監督を兼ねる。茶色がかったスーツに身を包み、力を込めた。

「アンダー12の監督をして、子どもたちは未来しかない、どこまで伸びるか分からないので、細かいことは一切言わず打ち勝つとやってきました。U18(高校)、U22(大学)は相手を見ながら緻密な野球もやってきました。世界を見据えて戦っている子どもは非常に多い。子どもたちの思いも乗せて戦っていければ」

世代をまたぐ「侍ジャパン」の旗印を掲げた。

トップチームの監督がアンダー世代の監督を兼ねるのが日本野球史上初めてなら、契約形態も新しい。従来であれば26年WBCまでとなったはず。任期の長さが栗山前監督の後任選び難航の一因とされる。ただ、井端監督は全てを前向きに捉えた。「まずは(来秋プレミア12まで)1年やってみて、その中で評価していただければ」。26年WBCも指揮したいかは「まだ何も考えてないです。まずはアジアプロ野球チャンピオンシップをどう戦うか」。11月の初陣に集中する。

日本の強みを問われ「投手力。緻密な野球。結束力。今後は個々の力も伸ばして欲しい」と即答した。「各世代の夢でもある」と話すトップチームの新監督から、全ての世代に向けたメッセージだ。【古川真弥】

◆井端弘和(いばた・ひろかず)1975年(昭50)5月12日生まれ、神奈川県出身。堀越では甲子園出場2度。亜大を経て97年ドラフト5位で中日入団。二塁荒木との「アライバ」コンビで活躍し、ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度。13年オフに巨人へ移籍し、15年引退。通算1896試合、1912安打、56本塁打、510打点、打率2割8分1厘。13年WBC日本代表。16~18年は巨人で内野守備走塁コーチ。17年からは日本代表でもコーチを担当し、22年からU12日本代表監督。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。

◆アジアプロ野球チャンピオンシップ 若手育成を目的に開催する国際大会。17年11月の第1回大会では、稲葉監督の日本が優勝。第2回大会は21年11月に開催予定だったが、コロナ禍のため今年11月に延期された。日本、韓国、台湾、オーストラリアの4チームで争い、参加資格は24歳以下か入団3年目以内。オーバーエージ枠(29歳以下)として3人まで出場できる。優勝賞金2000万円。

◆今後の予定

【23年】

11月上旬、キャンプ(宮崎市清武総合運動公園)

11月16~19日、第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ(東京ドーム)。同16日台湾戦、同17日韓国戦、同18日オーストラリア戦、同19日3位決定戦or決勝

【24年】

春、未定も強化試合開催か?

11月10~24日、第3回WBSCプレミア12。侍ジャパンの試合日は未定も、同13日にグループBの開幕戦がバンテリンドームで開催され、侍ジャパンが試合するのは確実視される。14~18日は、台北市でグループステージ。21~23日は東京ドームでスーパーラウンド。24日に東京ドームで決勝、3位決定戦。