巨人は6日、都内の球団事務所で監督交代会見を行い、阿部慎之助新監督(44)、原辰徳前監督(65)、山口寿一オーナー(66)が出席した。
阿部新監督が19年限りで現役を退き、指導者に転身した後の4年間で原前監督とのやりとりで「指導者は『行』だといわれたことがあります」と切り出した。2軍監督に就任し、2軍戦の試合中にベンチの背もたれに背中をつけていると、一喝されたという。「俺は1試合1試合、『行』だと思っているよ。永遠に修業だ」といわれ、阿部新監督は「自分の胸に刻んできた」と過ごしてきた。
今季は原前監督が、投手交代の際に自らマウンドにいきボールを手渡していた。「本当は行きたくないんだろうなと、それでもいく、その姿勢を見ていました」とその姿をベンチから見届けてきた。炎上した投手にも笑顔で声を掛ける一方で、叱咤(しった)激励もあったという。「おまえさんも笑顔で選手を怒れるようになったら一人前だ」といわれたことを糧にしながら、監督人生を歩んでいく。
◆阿部慎之助(あべ・しんのすけ)1979年(昭54)3月20日生まれ、千葉県浦安市出身。安田学園-中大を経て、00年ドラフト1位で巨人入団。01年に新人捕手でチーム23年ぶりに開幕先発出場し、初打席初安打初打点。04年4月に当時の日本記録に並ぶ月間16本塁打。09年日本シリーズMVP。12年は首位打者、打点王、最高出塁率に輝き、MVP、正力松太郎賞。ベストナイン9度、ゴールデングラブ賞4度。19年引退し、翌年から2軍監督。22年から1軍コーチで、今季はヘッド兼バッテリーコーチ。180センチ、97キロ。右投げ左打ち。