【DeNA】3位悔しさ大きい CSへバウアー復帰視野、佐野恵太は日本S復帰も ハマの番長

力強く拳を突き出すDeNA三浦監督(撮影・宮地輝)

<月刊ハマの番長:第7回>

DeNA三浦大輔監督(49)が、舞台裏や自身の思いなどを語る「月刊ハマの番長~シーズン3~」。第7回は9、10月の戦いぶりを振り返りながら、3位に終わった悔しさ、シーズン終盤の幻のプラン、驚異的な回復でCSを目指すバウアー、右有鉤(ゆうこう)骨骨折で離脱した佐野恵太外野手の日本シリーズでの電撃復帰の可能性にも言及した。【取材・構成=久保賢吾】

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-15勝11敗だった9、10月の戦いぶりは

数字を見れば、貯金を4つできたのはいいように見えますけど、(9月14日に)優勝の可能性がなくなって、2位という次の目標を掲げた中でなれなかったわけですから、その悔しさの方が大きいです。

-交流戦の最終戦や、勝てば2位だった4日巨人戦で敗れるなど、大事な試合で勝ちきれなかった

ここってところでの細かいミスですよね。例えば、併殺が取れる場面で1個しかアウトを取れなかったり、アウトは取れても走者を進められたり、記録に残らないミスがまだある。ミスが0になることはないけど、割合をもっと減らしていくことができなかったのは、監督として責任を感じています。

-9月16日のヤクルト戦後には、2本塁打を浴びた山崎のファーム(2軍)降格を決断した

抑えようと工夫してるのは感じましたけど、本来のヤスの姿ではなかったので、「ファームでやり直してこい」と。状態が上がればCSもある中で、フェニックスリーグに参加させています。

-シーズン終盤、順位が確定していれば、ファームから深沢ら若手を起用する可能性はあったか

プランはありました。深沢はファームでずっといいと聞いてましたし、松本もすごくいいボールを投げていたので、1試合でも1イニングでも経験するだけで全然違うので。(6月23日の阪神戦で初昇格した)松尾もその前からプランはありましたけど…。

-CSに向け、現状はキャプテン佐野、投手キャプテン山崎が不在だが、代行のキャプテンは

代行は予定してないです。佐野を中心に大田がいて、桑原が盛り上げてくれて、戸柱も鼓舞してくれて、そこに藤田、大和とベテランがいて一体感がある。佐野の悔しい気持ちはみんな分かってるし、1人の選手に負担をかけずにみんなでやっていく。

-バウアーが驚異的な回復力を示し、当初は微妙だったCSでの登板が視野に入った

バウアーの姿を見ていて、決めつけというのは良くないなと思った。全治何週間って聞いて、難しいかなじゃなくて、回復力は人によって違うし、その答えって人それぞれだよなと。復帰に向け、できることは全部やるっていうプロ意識は高いし、自分の現役を振り返っても、ここまでやってたかなと。見習うことはいっぱいあるし、他の選手たちの可能性を広げてくれて、チームにすごくいいものを与えてくれています。

-5日に右有鉤(ゆうこう)骨摘出術を受け、リハビリ中の佐野の状態は

佐野、トレーナーとも話をする中で、もしかしたら日本シリーズに間に合うかもしれないと。わずかな可能性がある限りは、本人もそこに懸けると。当初は今年は厳しいかなと思ったのでキャプテンとして、CSはチームに同行してもらおうと思ってましたけど、リハビリに専念してもらいます。佐野が復帰を目指して頑張るわけですから、戻ってくるまで何としても勝ち進まないといけないです。