【阪神】岡田監督、ドラ1公表は「せえへんよ。そんなん当たり前やろ。おもろないやんか」

阪神岡田彰布監督

そら1位はお楽しみの方がええやろ。阪神岡田彰布監督(65)が11日、26日のドラフト会議で事前に1位指名選手を公表しない考えを明かした。コロナ禍を経て4年ぶりに有観客で開催されるが、事前公表は盛り上がりを欠くと指摘。コミッショナー通達で12球団非公開にしては? との珍プランもぶち上げた。チームの戦略的な要素も多分にあるが、球界のご意見番的に岡田節がさく裂した。

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岡田監督は球界の前例を覆す仰天プランを胸に秘めていた。今秋のドラフトで巨人が1位指名を公表しない話題に「いや、俺も(公表)せえへんよ。そんなん当たり前やろ」と語気を強めた。そして「NPBに各球団(1位)言うなって、そう言うたらどうや? って俺言うてんねん、フロントに」と他球団も含めて「1位指名を公表しない」という珍提案をぶち上げた。

昨年は阪神、DeNA、ロッテを除く9球団が公表した。だが、今回のドラフトはコロナ禍を経て、4年ぶりに有観客で開催される。事前公表は盛り上がりに欠けるというものだ。指揮官は岡田節をさく裂させ、アイデアを展開し続けた。

岡田監督 今年は客入れるとか言うてるから、そこで「ワァーッ!」と沸くわけやんか。そんなん(1位が)分かってたら、おもろないやんか、何のためのドラフトやねん。そんなんコミッショナーに(公表するなと)言わしたらええこと、そうやろ? 簡単なことやのに何でそんなことせえへんのかな。

もちろん、手の内を隠す戦略も重視している。阪神の第1次政権、オリックス監督時代を合わせて公開か非公開かはケースバイケース。昨年は原巨人と競合した高松商・浅野翔吾の1位指名は非公開だった。当日朝に原監督から「シーズンでしのぎを削るのはいいけど、くじではしのぎたくありません」とメールが着信。「公表してなかったから、メールは返さんかった」と指名の瞬間を沸かせた。

その上で、今年の1位指名は即戦力投手で行く方向性を示唆した。「どこもほとんどピッチャーになるんとちゃう?」。そう予想し「チーム的には今年はピッチャーの方がええかなとは思ってるけどな、上位の方はな」とさらに強固な投手王国の建国構想を明かした。さらにポスト大山、近本、佐藤輝らも見据え「野手は下で高校生を取っておかなあかんからな、バランス的にも」と方針を示した。

1位候補として、右腕では中大・西舘勇陽投手、青学大・常広羽也斗投手、左腕では桐蔭横浜大の古謝(こじゃ)樹投手らが挙がっているもよう。他球団と重複する可能性があり、ギリギリまで神経戦を展開する。ここまで、1位指名を公表している球団はない。岡田式ドラフトは他球団にも響くのか。残り2週間の動向に注目だ。【古財稜明】