【阪神】将棋アマ三段の岡田監督、藤井聡太8冠に刺激 野球も短期決戦は「もう感性やんか」

練習を見守る岡田監督(撮影・石井愛子)

そら、将棋も野球もアレよ。阪神岡田彰布監督(65)が、将棋で史上初めて全8冠制覇した藤井聡太8冠(21)に、強烈な刺激を受けた。日本将棋連盟からアマ三段と認定されたほどの腕前を持つ指揮官は、最後1手1分未満で指す「1分将棋」で逆転勝利した藤井8冠の勝因をチェック。18日からCSファイナルステージを迎えるが、短期決戦は「感性やんか」と最後は感性の勝負になると力説した。

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秋晴れの甲子園で指揮官がうなった。球界でも屈指の将棋好きとして知られる岡田監督は、藤井8冠の偉業に驚くばかりだ。「そら強いんやからな。オレらの分からん世界や。アベマで(中継を)見よかなとも思ったけどな」。歴史的瞬間はサスペンスドラマに見入っていたというが、勝利への道筋はしっかりチェックしていた。

「しかし、AIも(藤井8冠の形勢評価値が)1%から85(%)になって、(相手が)すぐ1(%)になるんやもんな。あれ1手でなあ」。勝負を分けた永瀬九段の痛恨の123手目、「5三馬」の大悪手を振り返った。「あの銀打ちで、逃げたんがあれやろ。結局は。ちょっと下がったんが敗因や」。双方持ち時間を使い切り1手60秒未満で指さなければいけない「1分将棋」での、一瞬の判断ミスだった。

18日からのCSファイナルステージも、まさに同じ短期決戦。データはもちろん大事だが百戦錬磨の指揮官は「もう感性やんか。そんなもん考える間ないよ」と、言い切る。

まだ交流戦のない時代、日本シリーズでは2戦目を重視し1戦目は相手の状況を見るために種をまくという考えもあった。だが、岡田監督は「あれは野村(克也)さんが言うたんやろ。そんなもん(今は)どこもやってないやろ。1戦目やろ」と、初戦必勝だ。143試合戦った後でデータもそろうCSで、第1戦を制し1勝のアドバンテージも含め一気に有利に進めたい。「どんな打撃をするかやろなあ。初回に」と近本、中野の1、2番が勢いづけることを望む。

藤井8冠は21歳で偉業を成し遂げた。岡田監督は「25歳くらいまで、もっと強なる言うよな」と親交のある谷川17世名人から聞いた話を披露。思考を巡らせる65歳の12球団最年長監督は、レギュラーシーズンを振り返り、脳を使って頭が大きくなったか? と問われ「そやろ。おーん。そら、絶対大きくなるよな」と笑い飛ばした。進化を続ける名将が、知力と感性でCSファイナルを突破する。【石橋隆雄】

◆阪神岡田監督と将棋 岡田監督は小学生のころから将棋を指していた。第1次政権の08年1月には日本将棋連盟からアマ三段と認定された。この時に「現役時代はロッカー室で5分、10分の早指しの将棋しかしていなかった。相手がどう打ってくるのか探るのが好きだからな」とコメントしている。好きな駒は桂馬。「昔から桂馬の高飛び歩の餌食言うて。ほんまは前にしか行けへんのやから、結構、桂馬は武器になるよな」と好む。同様に直線的な飛車よりも斜めの角の方を好んで使う。

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