【楽天】今江新監督は“ボビー流”手本「チームはファミリー」仙台に来て8年、東北で頂点目指す

背番号を指さす今江新監督(撮影・丹羽敏通)

チームはファミリー! 楽天は17日、今江敏晃新監督(40)の就任を発表し、楽天モバイルパークで会見を行った。2年契約で、推定年俸4000万円。背番号はコーチ時代と同じ「98」を背負う。理想の監督像にロッテ在籍時の恩師、ボビー・バレンタイン氏(73)の名を挙げ、家族のように一致団結したチームづくりを目指すとした。またヘッドコーチは渡辺直人1軍内野守備走塁兼打撃コーチ補佐(43)が昇格。2軍は引き続き、三木肇監督(46)が率いることも決まった。

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12球団最年少の若き指揮官は“ボビー流”を手本にする。今江新監督は過去の恩師たちの顔を浮かべながら、1人の名前を挙げた。「ボビー・バレンタイン。チームはファミリーだと言って時に厳しく、時に優しく接してくれた」。一丸で戦うには信頼関係が欠かせない。楽天を「家族のように信頼できるチームにしたい」とさわやかに言った。

育成、2軍、1軍打撃コーチを歴任。「兄貴分」として選手に寄り添ってきた指導スタイルの延長に目指す姿がある。バレンタイン氏はファンサービスでも先頭に立っていた。ファンの熱は試合の流れをも左右する。「もちろん勝ち負け、結果を出すことが第一なんですけど。負けても、また球場に来たいと思ってもらえるようなチームに」。監督自ら演出会議への参加を希望するほど、ファンとの交流を重要視している。

背負う看板もある。来季は中日立浪監督、西武松井監督と並んで、12球団で3人目のPL学園(大阪)出身監督となった。名門は16年夏を最後に休部状態にある。「今、若い子たちってPL学園の野球部を知らないと思う。何か話題になって、復活への道が少しでも近づけばうれしい」。楽天を強くすることは師だけでなく、母校への恩返しにもなる。

そして何より、東北を盛り上げたい。東日本大震災以降、ロッテ時代から福島への訪問活動を続け、15年オフには楽天にFA移籍。ついには監督の要請を受けた。仙台に来て8年が経つ。「僕にとって宿命というか。本当にご縁を感じてきた」。

忘れられないのは、敵軍としてCSファイナルステージを戦った2013年の日本一だ。「東日本大震災を乗り越えて、イーグルスの強さ、東北の勢いをすごく感じた。あの時の感動と興奮をもう1度、皆さんに味わってもらいたい」。球団創設20周年となる来季は、2年連続4位からの巻き返しを図る。やるからには頂点を目指す。「東北の皆さん、ファンの皆さんも、1つになってファミリーになって戦っていかないといけない。一緒に戦いましょう」と呼びかけた。【鎌田良美】

◆同一高校出身監督メモ 来季は3年目の立浪監督(中日)2年目の松井監督(西武)1年目の今江監督(楽天)と、PL学園出身の監督が3人になる。同一シーズンに同一高校出身の監督が3人そろうのは59年以来、65年ぶり。59年は松山商出身の森茂雄監督(大洋)藤本定義監督(阪急)千葉茂監督(近鉄)の3人が務めていた。

▽楽天森井球団社長(今江監督について)「育成、2軍、1軍とイーグルスの全てを選手とともに歩いてきた。人望が厚い、兄貴としてのリーダーシップに着目した。育成を含めた全選手で戦っていかないといけない。それを取りまとめていただける最適な人物」

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