【阪神】森下翔太が同点ソロでチームに勢い「入った時から自分の構えができていたので」

阪神対広島 初戦に勝利し、ファンの声援に応える阪神森下(撮影・足立雅史)

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-1広島>◇第1戦◇18日◇甲子園

日本一への吉兆だ! 阪神森下翔太外野手(23)が同点ソロでチームを勢いづけた。1点ビハインドの4回1死。「入った時から自分の構えができていたので、この打席は打てるなと」。追い込まれながらも粘った9球目だった。甘く入った広島九里の127キロスライダーをフルスイング。飛距離120メートルの確信弾は、阪神ファンで埋まった左翼席に飛び込んだ。

「低めの変化球を見逃せていましたし、ゾーンを上げて打ちにいくことができました。広島との良い印象を過信せず、自分の打撃に焦点を当てられてたことが今日の結果につながった」

今季の広島戦は打率3割2分8厘でセのカード別最高成績。さらに九里との対戦は5打数3安打で打率6割の好相性を誇った。短期決戦の大事な初戦で赤ヘル退治力を存分に発揮した。

阪神新人のCS本塁打は、17年のファーストステージ第2戦の大山以来2人目。ポストシーズンの新人デビュー戦では、85年日本シリーズ第3戦の嶋田宗彦(現1軍バッテリーコーチ)以来38年ぶり2人目だ。同年は初の日本一に輝いた年。これ以上の吉兆はない。

プロの壁も克服した。打撃不振に陥ったレギュラーシーズン終盤。9月29日DeNA戦ではベンチで人目をはばからず涙を流した。だがその後は前を向き、現状打開へ試行錯誤の日々。今月初旬に参加したみやざきフェニックス・リーグ期間では、自分とメジャーリーガーの動画を比較して研究を重ねた。ボールの見方、待ち方、打つまでの姿勢…。「フェニックスから、今日のバッティング練習も含めて、いい捉え方をしていた」。できることをやり尽くし、手応えをつかんで迎えたCS初戦だった。

岡田監督もえびす顔だ。「先に1点取られたけど、すぐにね、やっぱり森下のホームランは大きかった。初回の打席からね、もう一番タイミング合ってた」。

初回の第1打席では、三塁線を破ってチーム初安打の会心二塁打も飛ばした。初体験のCSでも地に足をつけ、堂々のマルチ安打で勝利に貢献した。「あと2勝しないといけないので、気を引き締めてやっていきたい」。悲願の日本一へ向け、背番号1の進撃は止まらない。【三宅ひとみ】