<プロ野球ドラフト会議>◇26日
仙台育英・山田脩也内野手(3年)は、阪神から3位指名。春夏合わせて14試合を甲子園で戦った「甲子園の申し子」が、再度の聖地での大暴れを誓った。
「ウオー!」。会場がどよめきに包まれた。阪神から3位指名された瞬間、山田は驚きの表情。「まさか3位で呼ばれるとは思っていなかった」。だがその後、テレビ画面を一緒に見つめていた3年生部員に向かって笑顔でガッツポーズで応えた。
山田は1年春から遊撃手のレギュラーをつかみ、2年夏には東北勢初の甲子園優勝に貢献。今年は主将としてチームを準優勝に導き、9月にはU18W杯(台湾)で優勝。今月の鹿児島国体では「2度目の日本一」となった。
夢の舞台への第1歩を踏み出す。「育英に入ると決まったときから、大学は考えてなかった」と、高校入学時には須江航監督(40)に「プロに行きたい」と決意表明。「夢にまで見ていたプロ野球という舞台に挑戦することができて本当に良かった」と長年の夢がかない、目を輝かせた。
甲子園の申し子だ。甲子園では春夏あわせて14試合を戦った。「運命かなと思いますし、またあの舞台で野球ができることは本当に良かった。阪神は日本シリーズにも出場する力のあるチーム。持ち味の守備力と走力を磨いて、早く戦力になれるように頑張りたい」と意気込んだ。
須江監督は「プロはとても厳しい世界。でも強い気持ちを持って、諦めないで毎回毎回、人生は敗者復活戦だと思ってやって、10年、15年、1000試合、2000試合出れるような選手になってほしい」とエールを送った。今後は課題のフィジカル強化と打撃向上に努め、球界を代表する選手となるため、さらに進化を遂げていく。【浦部歩】
◆山田脩也(やまだ・しゅうや)2005年(平17)8月20日生まれ。仙台市出身。仙台スワローズで野球を始め、南吉成小では仙台広瀬リトルリーグ、南吉成中では仙台東部リトルシニアでプレー。仙台育英では1年春から遊撃手のレギュラーとして試合に出場し、2年秋から主将。2年夏に甲子園優勝、3年夏には同準優勝を経験。177センチ、71キロ。右投げ右打ち。
○…仙台育英・仁田陽翔投手(3年)に吉報は届かなかった。最速151キロを誇る左腕は、阪神から3位指名を受けた山田とともにドラフト会議のテレビ画面を見めていた。だが、最後まで名前は呼ばれず。しかし、その直後から須江監督のスマホには多数の連絡が…。「仁田を勧誘する大学からの電話です」。最初から支配下でなければ大学に進学しようと決めていた。
須江監督は「今回選ばれなかったのは、各球団の戦略やクジ運などの結果。支配下でなければ、大学に行って将来、ドラフト1位で選ばれるように頑張ろうと声をかけていました」と説明した。仁田の武器はストレートと切れ味鋭いスライダー。須江監督が「潜在能力はNO・1」と評価する左腕が、さらに武器を携え、大学を代表する投手へと進化する。