【日本ハム】メジャー挑戦の上沢直之「アメリカで一番ホームラン打ってる」大谷翔平との対戦熱望

メジャー挑戦に向けて会見に臨む日本ハム上沢(撮影・佐藤翔太)

日本ハムは28日、上沢直之投手(29)が11月1日から申請期間が始まるポスティングシステムを利用してメジャー挑戦することを容認したと発表した。日本ハムでの同システムの利用は、20年の有原と西川以来6人目。上沢はエスコンフィールドで会見に臨み、1学年下の後輩で今季ア・リーグ本塁打王に輝いたエンゼルス大谷翔平投手(29)との対戦を熱望した。

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大きな野望を抱き、道を切り開く。球団の承諾を受けた上沢は「『上沢選手の夢を応援するという形で承認します』と言っていただいて、本当に感謝しています」。プロ12年目で踏み切るチャレンジだ。「楽しみな点もあるけど、これからメジャーリーグに向けて、しっかり練習していけたら」と気を引き締めた。

アピールポイントを明確にし、入札を待つ。「ケガせず長いイニングを投げられるっていうことを向こうでも。僕の持ち味を発揮していけたら。絶対に、イニング投げる選手は必要になると思うので。そこを強みにして交渉していけたら」。今季はリーグ最多170イニングを投げ、チームトップの9勝。2ケタ勝利には届かなかったが、3季連続150イニング超えのタフな実績を、前面に押し出していく。

対戦したい相手には先に海を渡り、世界を席巻し続ける1学年下の後輩の名を挙げた。「(大谷)翔平と対戦することあったらすごく興奮すると思う。ファイターズの同僚だったということじゃなくてアメリカで一番ホームラン打っているバッターと対戦してみたい」。既にイメージはある。「ぼくは全部の球種で抑えるタイプ。どれでどうっていうのはないと思いますけど。いろいろデータを見ながら」と頭を巡らした。

エリート街道を走ってきたわけではない。11年ドラフト6位。球団では上沢の挑戦が、大谷やダルビッシュとは違うモデルとして、若い選手に好影響を与えられるものと期待している。上沢は「入ったら横一線ってよく言われますけど。僕はそうじゃないと思う。下位指名の方がもらえるチャンスは少ない。その中で野球しかないと思ってやってきた。しっかり自分を信じてやってきて良かった」。ビッグな夢を実現させることで、後に続く後輩たちを、勇気づける。【永野高輔】

◆上沢直之(うわさわ・なおゆき)1994年(平6)2月6日、千葉県松戸市生まれ。専大松戸では甲子園出場なし。11年ドラフト6位で日本ハム入団。3年目の14年、4月2日ソフトバンク戦で初登板初先発で初勝利。背番号を63から15に変更した18年に自身初の2桁勝利。18、21、23年球宴出場。今季推定年俸1億7000万円。187センチ、88キロ。右投げ右打ち。

◆ポスティングシステム 海外FA権取得前に大リーグへ移籍できる制度。日本野球機構(NPB)を通じて大リーグ機構(MLB)に契約可能選手として通知される。申請期間は11月1日から12月15日まで。申請手続き後、交渉期間が45日間ある。

◆ポスティングシステムを利用した日本人選手 00年イチロー(オリックス)が最初で、昨年の藤浪(阪神)と吉田正(オリックス)まで30人いる(大塚と三井は2度申請)。そのうち日本ハムからは05年入来、11年ダルッビッシュ、17年大谷、20年有原、20年西川の5人。ダルビッシュはレンジャーズ、大谷はエンゼルス、有原はレンジャーズと契約したが、入来と西川は不成立。入来は自由契約となって退団後にメッツと契約。西川は21年も日本ハムでプレーした。