【阪神】近本光司、巧打者の極意「見る必要はない」岡田監督とも通ずるスタイルで難敵攻略3安打

オリックス対阪神 5回表阪神2死三塁、中野の左前適時打で生還しベンチ前の村上の出迎えに笑顔を見せる近本(撮影・上山淳一)

<日本シリーズ:オリックス0-8阪神>◇第1戦◇28日◇京セラドーム大阪

阪神近本光司外野手(28)が、中押し打を含む3安打2打点の活躍で白星発進に導いた。1点を先制した直後の5回2死一、二塁。オリックス山本の甘い156キロ直球を強振。打球は右中間をぶち破り、快足を飛ばして一気に三塁へ。クールに三塁ベンチに左手の人さし指を向けると、敵地はお祭り騒ぎに包まれた。

「(先制して)気持ち的にはすごい楽でした。自分自身もいい流れに乗ることができたと思います」

リベンジを決めた。3月の侍ジャパンの強化試合では山本から右越えの1発を放ったが、6月13日の交流戦では4の0でチームも完敗した。そして迎えたこの日の再戦。広島とのCSファイナルステージ3試合は通算11打数1安打2打点で、低調な打撃も心配されたがそんな不安も一掃した。

近本はボールを最後まで見送らない。際どいコースを突かれても、捕手のミットに収まるまでボールを見届けることはない。「できるだけ判断が早い方がいい。(投手と打者の)真ん中くらいからストライクゾーンができているので。(ホーム付近まで)見る必要はない」。投手のリリースポイントから中間の9メートル付近までの間に判断を下す。岡田監督も過去に「打つポイントを過ぎたら見る必要はない。ええバッターは大体そこで見切っとるよ」と話していた。プロでの経験で身につけた打撃スタイルで、難敵攻略につなげた。

4回先頭では遊撃への内野安打、9回にはセンター右への二塁打で猛打賞。サイクルヒットまであと本塁打のみを残す暴れっぷりだ。自身初出場の日本シリーズは最高の船出となった。【古財稜明】

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