来季は開幕から“アレ”じゃなくて“アベ”だ。8日、24年シーズンの日程が発表された。巨人の開幕戦は3月29日阪神戦(東京ドーム)に決定。阿部慎之助監督(44)の門出の一戦は、今季はアレのアレで38年ぶりの日本一となった宿敵が相手となる。プロ1年目、開幕スタメンデビューしたときと同じ本拠地での「伝統の一戦」にワクワク、ドキドキが止まらない。
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宮崎で秋季キャンプ中の阿部監督に吉報が届いた。この日、来季の日程が発表され阪神の本拠地開幕権の辞退により、巨人に東京ドーム開幕が舞い込んだ。「“アレ”でしょ。一番挑戦したいチームなので、いいカードですね」と監督としての公式戦デビューの相手、舞台ともに大歓迎した。
現役デビュー戦の光景と重なる。01年3月30日阪神戦(東京ドーム)は8番捕手でスタメン出場。初打席初安打初打点を含む2安打4打点の活躍で17-3の圧勝で好発進した。当時を回想し「そうね。ワクワク、ドキドキです」とにんまり。球団では山倉和博以来23年ぶりの新人開幕捕手のスタメンで、試合当日は39度超の発熱を隠しての強行出場だったことも今となれば武勇伝の1つ。「熱が出ないようにしないと。知恵熱が出ないようにね」と笑い飛ばした。
重大使命とされるV奪回へ首脳陣、選手、スタッフ、球団職員、ファンの力を集結する必要がある。虎党の大応援団が詰めかけることも予想されるが「地の利を生かしてと、よく言うけど(スタンドを)黄色じゃなくてオレンジで染めてもらって。そのあたりは事業部の方が頑張ってくれるんじゃないかなと思います」と全面協力を呼びかけた。
10日には侍ジャパンとの練習試合で新体制初実戦が控える。若手中心のメンバーでの初指揮に「もちろん、最後に勝つためにやるんだけど、その中でいろんなことを試すと思う。試しながら勝つ。それを目標にしたい」と常に勝利を念頭に置く。10月6日の就任会見で「来季はアレじゃなくてアベで盛り上がりたい」と宣言した。今1つだけ懸念事項があるとしたら…、10日の宮崎市内は8日時点では雨予報だ。スマホで天気予報をチェックし「アベじゃなくてアメだね」と締めくくった。【為田聡史】