世界に1つだけの“華”になる。日本ハムからドラフト5位の前橋工・星野ひので外野手(18)が10日、群馬・前橋市内にある同校で指名あいさつを受けた。プロ野球史上初めて名前に平仮名を含む選手としてドラフト指名されたオンリーワン選手は、同じ右投げ右打ちの外野手で、走攻守の3拍子がそろった万波のような活躍が目標。実家は花屋を営む希少な右の大砲候補が、プロで大輪の花を咲かせることを誓った。
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高校通算16本塁打の星野は群馬・みどり市内などで展開する生花店「けやき花市場」を営む両親のもと、5人きょうだいの3番目、長男として生まれた。平仮名で命名された名前の由来は「『みんなに待ち望まれる(ように)』と」。読みやすい平仮名の名前は2人の姉と、妹と弟も同様だ。「(上から)『そら』『しずく』『ほたる』『ひまわり』です」。そんな『ひので』の目標は「万波中正選手のように走攻守で活躍できる選手になりたい」だ。
スケールの大きい打撃がセールスポイントだ。担当の高橋スカウトは「ホームランの角度がいい」と夏の群馬大会を回想した。2回戦までに2戦3発を放った『ひので』の姿を全チェックした同スカウトは「あ、この選手だって、すぐにピンと来た」。アーチストらしい放物線に将来性をひしひしと感じ、縁がつながった。「(現状は)無垢(むく)。色が付いていない。これから時間をかけて、いろんな人に話を聞いたり指導を受けて色を付けて、花屋さんじゃないけど、花みたいにきれいに咲いてほしい」と願った。
『ひので』本人も同じように自覚するからこそ、一生懸命に努力することを誓う。「全体的に、まだまだ伸びしろは自分でもあると思っているので、その伸びしろをしっかり自分で見つけて、研究して、実戦につなげて結果を残していけたらいいなって思っています」。名前に平仮名を含む選手のドラフト指名が史上初めてという、珍しいスタートから「将来的には球界を代表する選手になっていきたいです」。オンリーワンの魅力を『ひので』パワーでどんどん増やし、みんなを魅了する大きな花を咲かせる。【木下大輔】
◆星野ひので(ほしの・ひので)2005年(平17)4月18日、群馬・桐生市生まれ。小学4年の時に大間々東小リトルジャイアンツで本格的に野球を始める。中学時代は桐生ボーイズでプレー。前橋工では3年夏の群馬大会で3本塁打を放った。高校通算16本塁打で甲子園出場経験はなし。23年ドラフト会議では平仮名の名前の選手として史上初の指名に加え、支配下選手では高校生外野手として、ただ1人の指名を受けた。実家は生花店「けやき花市場」を営む。5人きょうだいの3番目で長男。182センチ、85キロ。右投げ右打ち。