球界屈指のエースがファンに別れを告げた。ポスティングシステムで大リーグ移籍を目指すオリックス山本由伸投手(25)が26日、京セラドーム大阪で行われたファンフェスタに参加し、集まったファンへ最後のあいさつ。ヤンキース、ジャイアンツら多くの球団が獲得に動くとみられる右腕は「本当に大事なことは何かを決めていけたら」と日本シリーズ後、初めて公の場で言及した。
最後まで山本らしく、晴れやかな表情だった。「今日1日もすごくいい日になりましたし、本当に最後の日だったんで、本当にいい思い出になりました」。日本ハム移籍を決めた山崎福の後を受け、ファンへ最後のあいさつをした。
「7年間、応援してくださった皆さまのおかげで、1つ自分の目標としていた舞台のスタートラインに立てそうなところまで来ました。これから、練習をもっともっと積み重ねて、もっともっと目標を1つずつかなえていけたらと思います」
3年連続の投手4冠、沢村賞。なによりリーグ3連覇、日本一へとけん引したエースを、ファンも大きな拍手と「頑張れよ」の声で送り出した。「本当に最後まですごく温かく見送っていただいた。福也さんのあいさつがすごくてプレッシャーになりましたけど、なんとか無事に終わって良かったです」。ちゃめっ気のある笑顔も、いつも通りだった。
今月中旬に渡米し、ファンフェスタ前日の25日に帰国。ポスティングシステムの容認が発表された日本シリーズ第7戦(5日)以来、初めて公の場でメジャーについて言及した。「すごく楽しみな気持ちもありますし、想像がつかない部分もたくさんあります」。代理人のジョエル・ウルフ氏は「10球団以上、15球団以内」が関心を持っていると言及している。「ありがたく思っています」と率直な思いとともに、新天地選びへ慎重に話した。
「これから徐々に相談して、本当に大事なことは何かを決めていけたらいいと思います」。英語の勉強について聞かれると「頑張ります。最低の最低レベルです」と笑顔で明かした。例年通り、12月から本格的な自主トレを再開。練習と英語の勉強も進めつつ、新天地選びという大きな決断をする。【磯綾乃】