中日の新入団発表が14日、名古屋市内のホテルで行われた。育成を含む新入団10選手が登壇し、最年長は東邦ガス・ドラフト6位加藤竜馬投手(24)。“飛び込み営業”で培ったド根性で、1軍定着を誓った。
加藤竜は東邦ガスでの2年間、野球だけでなく、営業マンとして東邦ガスのセールスで街を駆け回った。「ガスや電気、ウオーターサーバーなどのメリットをお話しさせていただきました」。個人宅を個別で回る営業で売り上げに貢献した。「契約を取れた時はうれしかった。営業部のみなさんから、野球部の契約1件は大きい(と褒められた)」。
スーツに身を包んでいたが、サイドを短く刈り込んだフェードカットに身長185センチ、体重100キロの肉体が顧客に威圧感を与えることもあったという。インターホンを押しても「本当に東邦ガスですか?」と疑いの目。名刺、社員証を見せても、「信じられないから、帰ってくれ」。交渉さえさせてもらえず、肩を落とした日もあった。
来年からの職場は、数万人が見守るスタジアムで、1球1球に生活がかかる。「そういう仕事をしていたので大丈夫かな」と社会人で培った強心臓を武器にする。ストレートの最速は154キロだが、目標は大きく165キロ。「どんな場面でも使ってもらえる投手にならないといけない。ストレートだけで打者をねじ伏せられるようにしたい」。即戦力右腕が、くじけないハートで、プロに挑戦する。【伊東大介】
▽中日ドラフト4位履正社・福田幸之介投手(18)「想像していたより若い番号をいただいた。キャリアで最多勝を取ることが目標。勝利がチームを優勝に導く貢献度になる」
▽中日ドラフト5位BC茨城・土生翔太投手(22)「1軍で30登板以上投げるよう頑張りたい。浅尾さん(2軍投手コーチ)みたいに圧倒的な成績を残したい。1年間どう乗り切ったか、聞きたいです」