巨人は26日、元阪神のカイル・ケラー投手(30)と選手契約を結ぶことについて合意したと発表した。ライバル球団間の移籍は2リーグ制後、9件目。多くはないが、過去にはインパクトのある移籍があった。ケラーは来季の快投で虎党を黙らせることができるか。
<2リーグ制後の巨人-阪神間の移籍選手>
◆79年小林繁左右江川卓(トレード) 78年ドラフト時の「江川問題」はコミッショナーを巻き込む騒動に発展。翌年に江川が指名された阪神へ入団し、巨人小林とのトレードが決まる異例の事態になった。小林は移籍1年目の79年に22勝を挙げて最多勝と沢村賞を獲得。江川は79年こそ9勝に終わったが、移籍2年目に最多勝。3年目は最多勝とリーグMVPを獲得するなど、両者ともに活躍した。
◆84年太田幸司左右鈴木弘規(トレード) 三沢高で甲子園を沸かせた太田が交換トレードで阪神に入団。しかし移籍後1軍での登板はなかった。鈴木も84年に6試合に登板したのみ。
◆91年石井雅博左右鶴見信彦(トレード) 石井、鶴見ともに移籍後の出場はなかった。
◆00年広沢克実(自由契約で阪神へ) ヤクルト時代の恩師である野村監督のもとで再びプレー。在籍4年で139安打、22本塁打、88打点でコンスタントに数字を残した。01年には甲子園のお立ち台で「六甲おろし」を熱唱し、暗黒時代のチームを盛り上げた。03年には主に代打で起用され、37試合で3割7厘とリーグ優勝にも貢献した。
◆00年メイ(自由契約で巨人へ) 阪神移籍2年目の99年に、好調を維持しながら、2軍降格を命じられ、怒りが爆発。球団に自由契約にするように要求し、野村監督を批判するビラを作成。「私は彼に敬意を払っているが、私には払わない」などとつづり、報道陣に配った。前代未聞の行動に、球団は「同年中の謹慎」と「年俸20%の罰金」を科し、そのまま退団。翌年に移籍した巨人では、1年目から24試合に登板し、12勝7敗、防御率2・95と活躍。在籍2年で22勝を挙げた。
◆04年野村克則(金銭トレードで巨人へ) シーズン開幕前に移籍。1年目の04年は3試合に出場にとどまり、戦力外通告を受けた。トライアウトでは2本塁打を放ち、楽天に入団した。
◆20年山本泰寛(金銭トレードで阪神へ) 阪神移籍後2年目の22年にキャリアハイの45安打、2本塁打、15打点の成績を残した。
◆23年馬場皐輔(現役ドラフトで巨人へ) 阪神では主に中継ぎとして登板した。巨人へ移籍した来季、飛躍の年となるか。