藤浪晋太郎、オリックス1年目の森友哉は「普通にやったら打つやろうと思ってた」/藤浪×森対談2

オリックス森と対談する藤浪(撮影・加藤哉)

熱~く、ゆる~くバッテリートーク! 12年に大阪桐蔭で甲子園春夏連覇を成し遂げた藤浪晋太郎投手(29=オリオールズFA)とオリックス森友哉捕手(28)が新春、久方ぶりに息ぴったりの爆笑かけ合いを繰り広げた。

新天地で1年目を終えた2人が互いに指令した来季の目標は? 後輩が藤浪の活躍を確信したワケは? 先輩がひそかに気づいた森の進化ポイントは? 藤浪が語り、森がツッコむかけ合いから、本題の野球談議まで。た~っぷりどうぞ。【取材・構成=磯綾乃、佐井陽介】

 

-2人が連絡を取り合うことは

藤浪 特になかったですね。見てるだけって感じですね。

-いつ以来

藤浪 いつぶりやろ。球場で会ったぐらいか。

森 そうっすね。オープン戦とか交流戦とか。

藤浪 あれやな、一昨年(22年)の交流戦…。甲子園。あれ以来ちゃう。そっから会ったっけ?

森 いや、オフも会ってないし。

藤浪 会ってないよな。

-昨年のお互いの活躍ぶりを見ていたか

藤浪 もちろん。移籍1年目で、まずチームになじむところから大変やろうなと。自分もそうでしたけど。西武の時みたいに自由にやらせてもらってるのかどうなのか、というのは思いつつ(笑い)。でも、打ち解けてやってんじゃないのかなというのは、勝手に見て思ってました。

-新天地1年目に懸けていた姿はプレー成績を見ても

藤浪 成績はね、普通にやったら打つやろうと、それは思ってました。でも環境が変わることによって余計な気遣いだったりがあるでしょうから、そういうのに引っ張られなかったらいいなと勝手に思ってましたけど。見事優勝して、あっさり優勝して(笑い)。オリックスで吉田(正尚)さんが抜けた穴、痛かったと思うんですけど、しっかり埋めた以上のものを出して優勝してたんで、やっぱりすごいなと思ってました。

-隣で聞いていて

森 しゃべりすぎでしょ(笑い)。

藤浪 いや、だからそんなもんやろ(笑い)。

森 でもうれしいですね。見てもらえてたのは、うれしいなと思います。

-反対に森選手は

森 見てましたね。メジャー行くってなった時には、友達とかチームメートと「これ多分成功するんちゃうん」みたいな話をしてて。最初ちょっとつまずいた感じはあったんですけど、途中良くて、オリオールズに行ってから圧巻のピッチングを何回もやってて。「あ、やっぱりな」みたいな感じはありました。

藤浪 どうせ朝早いから見てへんやろなと思ってたので(笑い)。ニュースでもちょこちょこやりますから、見ててくれてたのはうれしいですね。

-藤浪投手が大リーグで成功すると思った理由は

森 なんか伸び伸びできそうな。ちょっと言い方が語弊あるのかもしれないですけど、阪神と比べて自由に。抑えたら自分のおかげやし、打たれても自分の責任やし、全て自分みたいな感じで割り切ってできるんちゃうかなというのは、見てて思ってましたけどね。

-見てて楽しそうだった

森 めっちゃ生き生きしてましたね。楽しそうにやってるのは、見てて思いましたね。

 

◆藤浪と森 大阪桐蔭で藤浪が高校3年時、森が2年時の12年に甲子園で春夏連覇を達成。1年違いでともに高卒ドラフト1位で入団した。これまで1軍公式戦で対戦したのは過去2度。18年6月3日の西武-阪神戦で藤浪が先発した際は、代打で登場した森に四球。22年6月2日の阪神-西武戦では、藤浪が8回に中継ぎで登板し、森に二塁打を浴びた。オープン戦などで試合前に顔を合わせると談笑する姿もよく見られた。