日本の「フロ」に入って、効率良く日本プロ野球に順応する。U-18台湾代表エースで育成契約の日本ハム孫易磊(スン・イーレイ)投手(18=中国文化大)が、1日から沖縄春季キャンプに初参加する。気温の高い台湾では湯船に入る習慣がなかったが、千葉・鎌ケ谷での調整中から、疲労回復のため3度の入浴を実践。郷に入っては郷に従え。風呂で体調を整え、早期の支配下登録と1軍昇格につなげる。
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“台湾の至宝”は野球だけでなく、生活習慣から日本文化に溶け込み、飛躍につなげる。孫は9日から29日まで新人合同自主トレにも合流。外国人選手だがプロとしては、まだ、新人だ。「同世代の選手と練習して、すごく良かった。みんな同じ新人。(キャンプでも)一緒に頑張って行きたい」と意気込んだ。
新人合同自主トレ中に入浴の大切さを知った。「(自主トレ中の)講義のとき、リカバリー的に入浴がすごくいいと聞き、試しにやってみました。疲れが取れてすごくいい」。台湾は日本より暑い期間が長く、湯船に入る習慣が少ない。シャワーで済ませることも多いという。孫も実家に湯船がなく「日本に来て初めて入浴の習慣がつきました」と、うれしそうに話した。
入るタイミングは独特だ。起床後、練習後、そして夕飯後と3度、入浴している。「あんまり長くは入れない」と、1回の入浴は5分程度。「長い時間入れない分、回数を増やしている」。鎌ケ谷での練習中に身に付いた“孫ルーティン”を、キャンプ中も、気温やスケジュールに応じ可能な限り続け、効果的な疲労回復につなげる。
昨年12月に故郷台湾で行われた「BFAアジア選手権」日本代表戦で自己最速の157キロをマーク。まだ18歳も、一緒に新人合同自主トレした最速158キロ左腕のドラフト1位細野晴希投手(21=東洋大)は「フォームがきれいでバランスがいい。うらやましい」と絶賛。秘めたポテンシャルを花開かせるため、自らの体をじっくり“フロデュース”していく。【永野高輔】