【楽天】ドラ5松田啄磨、大学野球は「毎試合が就活」グラブに刻む1文字は「頂」

12日、シート打撃で初登板した松田

「いただき」に登る。楽天ドラフト5位の松田啄磨投手(21=大産大)は、キレのある真っすぐと落差の大きいカーブが武器。春季キャンプは1軍でスタートし、12日にはシート打撃で初登板。打者14人と対戦し、自身の生命線でもあるカーブの感覚を確かめた。好きな言葉は、チームのスローガン「いただき!」と同じ「頂」。1軍キャンプを完遂し、頂点までの道筋を歩む。

 

大学野球は「毎試合が就活」だった。阪神大学野球リーグでは、4年春に7勝を挙げ、最優秀投手賞を受賞。同年秋は7試合に登板し、3完投。ドラフト会議が約1カ月後に迫った9月28日甲南大戦では9回4安打10奪三振の完封勝ち。10月7日天理大戦は6回途中10安打8失点と結果を残せなかったが、「自分の中で良かったところと悪かったところがはっきりしていた。特に落ち込むことはない」と冷静。自己分析も完璧だった。松田自身も「毎試合が就活。何とかスカウトの方にアピールできたら」と語っていたように、的確な自己分析で構成されたエントリーシートは楽天の目に留まり、迎えたドラフト会議当日、5位で名前を呼ばれた。

新人合同自主トレでは「あの頃に比べると気楽にやらせてもらえています。あとはほんまに、やるしかない」と意気込んでいた。1軍キャンプという舞台にも臆する様子はなく、「自分がどこまでやれるかということに一番興味がある。まず自分。自分をしっかり見せることができたらいい」。就職活動を終えた今も、冷静に自己分析している。

今季のチームスローガンは「いただき!」。それは、松田も大切にしている言葉だ。大学2年時に「新しいグラブを買うと決めたときに、文字を何かひとつ入れよう」と考え、「とにかく何でも一番を」という思いを込めて、新しいグラブに「頂」と刻んだ。松田は「何事も一番になる方が良いと思う。頂を目指す上で、しっかり頑張れたら」。チームとともに頂の景色を見るため、がむしゃらに「やるしかない」。【濱本神威】

 

◆松田啄磨(まつだ・たくま)2002年(平14)2月26日生まれ。大阪府高槻市出身。小学3年から高槻ライオンズで野球を始め、大冠高-大産大。大学4年春に7勝を挙げ、最優秀投手賞を受賞。目標の選手は楽天岸孝之投手。186センチ、74キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸700万円。