<練習試合:阪神2-0韓国サムスン>◇20日◇沖縄・宜野座
そら開幕スタメンあるよ! 阪神3年目の前川右京外野手(20)が、20日の練習試合・韓国サムスン戦(宜野座)で1軍プロ初アーチとなる決勝2ランをたたき込んだ。「8番左翼」で出場し、第1打席で対外試合3連勝を導く右翼への会心弾。キャンプ実戦は5試合で11打数7安打の大当たりで、岡田彰布監督(66)も両翼争いで頭一つ抜けた存在と認めた。次回は開幕前哨の23日巨人戦(那覇)でG倒デモを実行する。
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前川の勢いが止まらない。弾丸ライナーで2日連続、右翼芝生席の防球ネット「アレネット直撃弾」を決めた。プロ3年目の1軍初アーチは24年のチーム対外試合1号。しかも無傷の3連勝を呼ぶ決勝2ランとなった。智弁学園で甲子園を沸かせた高卒3年目の左のパンチ力自慢がパワフル打撃を見せつけ、充実のベース1周だ。
サムスン戦に「8番左翼」で出場。2回2死三塁の第1打席だった。「バットを短く持って何としてもコンタクトして1点ほしいと思った」。先発期待の若手右腕、イ・ホソンの8球目、134キロのチェンジアップを完ぺきにとらえた。19日のフリー打撃でもゲラの初球を「アレネット」まで飛ばし、連日初モノでも怖いものなしをアピールだ。
「打席の中で修正しながら対応していけたので、非常に濃い打席になった」。追い込まれるとバットを短く持ち、ファウルで粘る対応力を発揮。岡田監督も「内容ええもんなあ。練習でもええ感じで打っとるしな、そのままゲームに出てるよな」と連日の高評価だ。
本来は右翼だが、キャンプでは本格的に左翼守備を猛特訓中。「練習、その次試合でステップアップしていきたい。それでうまくなりたい」とやる気にあふれている。左翼の本命は右肘痛で別メニュー中のノイジーで、22日から打撃練習を再開する見込み。指揮官は「やっとバッティングできるような状態やからな。そら、うかうかできへんと思うよ」と刺激した。両翼は他に森下、ミエセス、井上、野口ら群雄割拠だが「(前川を)どんどん使っていって」と起用を継続する方針。「でも今の状態見たら、使ったらある程度打つと思うよ、ハッキリ言うて」と太鼓判を押すほど、頭1つ抜けた存在と認めた。
次の実戦はオープン戦初戦となる23日巨人戦(那覇)だ。3月29日の開幕前哨戦で、しかも開幕投手が内定している戸郷が先発する可能性もある。前川は昨季、右腕に4打数2安打と好相性誇る。「真っすぐの切れと変化球の切れが両方あるすごくいいピッチャー。この時期に対戦できてとてもありがたいですし、必死に頑張りたい」と意気込んだ。戸郷撃ちデモで、一気に開幕スタメンを勝ち取る。【村松万里子】
巨人中里スコアラー (定位置争いに)まだまだ入る余地はある。(外野は)右打者が多い。左打者でパンチ力がある選手は、外野にいれば戦力になる。
中日加藤スコアラー いつも積極性があるバッターなので、それが良いふうに出たのかと。(レギュラー争いにも)関わってくる。
阪神の両翼候補寸評
◆ノイジー 左翼の大本命だが今クールは右肘痛で別メニュー。送球に定評あり
◆ミエセス ポテンシャル大で2年目の大化けを期待して残留。キャンプも順調
◆森下 新バット&新フォームに取り組み、岡田監督に心配されるも実戦で結果
◆小野寺 走攻守で存在感を発揮。勝負強さや器用さも備えて岡田監督も高評価
◆野口 キャンプ序盤から長打力でアピール。ここへきて疲れか、実戦は音なし
◆井上 状態の良さをアピール。ただしミスショットもあり課題克服へ試行錯誤
◆福島 育成ながら昇格し俊足武器に台頭。打撃も評価され一躍ダークホースに
◆島田 キャンプは2軍発進も1軍レベルの走力、打撃で虎視眈々(たんたん)